ロンドン・ミュージカル紀行 1997年12月29日(木)
3) 《CHICAGO(シカゴ)》 アデルフィー劇場 8:00PM

前へ  ホームページへ  ロンドン紀行目次へ  次へ
 

 《CHICAGO(シカゴ)》 アデルフィー劇場
 1997年12月29日(月)8:00

 VELMA KELLY:UTE LEMPER(ウテ・レンパー)
  ROXIE HART:RUTHIE HENSHALL(ルーシー・ヘンシャル)
  AMOS HART:NIGEL PLANER
  BILLY FLYNN:HENRY GOODMAN

 アデルフィー劇場は一昨年《サンセット大通り》のエレイン・ペイジにしびれ上がった懐かしい劇場。

 幕が開くと舞台奥に20人くらいのバンドがあり、パフォーマンスはその前で演じられる。
 特に具体的な舞台装置があるわけでもなく、台詞と音楽で物語が進行するので、英語が理解できない僕にとって、これは全く訳の分からない公演になってしまった。

 回りがゲラゲラ笑っているのに、我々だけ凍り付いているのね。
 『《シカゴ》とはどういうミュージカル?』と聞かれれば、『下着姿の女性が歌って踊っていたミュージカル』としか答えられないのが情けない (^_^;。

 この公演で僕が楽しみにしていたのが ウテ・レンパー。
 彼女はクルト・ワイル(1900~1950 《三文オペラ》が有名)のスペシャリストとして有名で、その舞台姿を(しかも下着姿を (^_^) 見ることが出来たのは嬉しかった。
 絞り出すような発声はあまり気に入らなかったが。

 ルーシー・ヘンシャルは《レ・ミゼラブル10周年記念コンサート》のファンティーヌ。
 彼女も下着姿でそれは結構だったんだが、やはり絞り出すような歌声で、気に入らなかった。
 むしろ脇役の女性に素晴らしい歌唱力の人がいた。
 フリン役のゴッドマンは(どういう役柄かも分からないんだが)、素晴らしい歌声だった。

 このミュージカルはボブ・フォッシーの振り付けが有名だと思うんだが、マイケル・ジャクソンなんかの踊りを見ている僕には、それほど素晴らしいものとは思えなかった。
 《コーラスライン》のマイケル・ベネット振り付けのほうがずっと好きだな。

 この日は朝5時にロンドンに到着した日で、眠いし面白くないし、第一部が終了した時点で退散することにした。

 ということで僕は気に入らなかったんだが、このミュージカルは11月に開幕したばかりで会場から熱い拍手が送られていたし、劇場前にダフ屋が出るほどだったことは報告しておこう。
 
 
前へ  ホームページへ  ロンドン紀行目次へ  次へ