ウィーン・ミレニアム紀行(4)12月30日(木)の3
軍事史博物館(サラエヴォの軍服)

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 次はザッハートルテ。
 ザッハーのカフェは入場待ちの列ができて、大変混雑していた。
 しかし、ちゃんと受付の係員がいて空席に案内してくれる。
 他のカフェは席を取るのに早い者勝ちの世界だったので、言葉と度胸に自信がない人にはこのザッハーをお勧めしたい。
 ザッハートルテ55シリングとアインシュペーナー50シリングで、105シリング。 この間に晴天となる。
ザッハートルテ マジョリカハウス


 アン・デア・ウィーン劇場の窓口で《モーツアルト!》と《ヴァンパイアのダンス》のCDを購入。
 劇場前のナッシュマルクトの店を覗きながら、オットー・ワーグナーのマジョリカハウスまで歩く。
 ナッシュマルクトは果物屋や肉屋などウィーンの市場が集まっていて、市民の生活が実感出来るので大好き (^_^) 。
 マジョリカハウスは少し遠かったが、ガイドブックで見るとおりの派手な装飾の建物が2件並んで建っていた。
 豚とCDが重いのでいったんホテルに戻り、荷物を置いて、またすぐ出発。


◇軍事史博物館

 トラムDで終点の南駅へ。
 そこから軍事史博物館まで歩く。

この軍事史博物館は巨大な建物で、中世の鎧や甲冑から第二次世界大戦のナチスの軍服や兵器までが展示されていた。
 オスマントルコのウィーン包囲の部屋は特に充実していて、トルコ軍を撃ち破ったポーランド王ソビエスキや、救国の英雄オイゲン公の肖像画も飾られている。
 いずれもウィーン関係の本でよく見る絵だ。
 ラデッツキー将軍の部屋が改装中だったのは残念だったが、オーストリアが国を守る軍隊を大事にしていることが印象に残った。

軍事史博物館 軍服はガラスケースに


 僕が見たかったのは、サラエヴォ事件でフランツ・フェルディナンド皇太子が着ていた軍服。
 「サラエヴォ・サラエヴォ」と係員に訪ねながら行くと、この軍服は第一次世界大戦の部屋にあった。
 ガラスケースの中に横たえられていて、胸には皇太子の血がシミになって残っている。
 彼が襲われたときに乗っていた自動車も隣に展示されていた。

胸には血痕 フランツ・フェルディナンドの車

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