ウィーン・ミレニアム紀行(15)2000年1月2日(日)の1
シェーンブルン宮殿・霊柩馬車

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 この日は朝から曇り空。
 昨夜からの雪が積もっているが、新雪の下はアイスバーンだから気を付けないと滑ってしまう。
 それなのに、今日の最初の予定は郊外のシェーンブルン宮殿。
 地下鉄駅から宮殿までの道は遠かった (^_^;。

◇シェーンブルン

 これから行かれる方へのアドバイスとして、地下鉄を降りたらホームを進行方向に進み、エレベーターで上がると宮殿に近い。
 コースは『グランドコース』と『インペリアルコース』があるけれど、『グランドコース』を選ぶこと。
 『インペリアルコース』では見ることが出来ない部屋が多いから。

 シェーンブルン宮殿に来たのは久しぶりだが、前回はマリア・テレジアとモーツアルトが興味の対象だった。
 しかし、ミュージカル《エリザベート》を見てからだと見えるものが変わってくる。
 日本語のパンフレットは部屋の番号ごとに説明されていて大変分かりやすい。
 このパンフレットを見ながらさっさと行ってしまおうかと思ったんだが、通路が狭いため、前のスペイン人の団体を追い越すことはできなかった (^_^;。

 今回もう一つ見たかったのは、宮殿の隣にある『馬車博物館』。
 この博物館には山のように馬車が並んでいるが、入口の左側にあるのが『霊柩馬車』。
 これは、皇太子ルドルフ、后妃エリザベート、皇帝フランツ・ヨーゼフ、后妃チタ、をカイザーグルフト(皇帝霊廟)まで運んだという、黒く不気味な馬車であった。

霊柩馬車 馬車でデート

 もう一つ興味を引かれたのが、エリザベートと皇帝フランツ・ヨーゼフが初めて遠出をしたときの絵。
 彼らは1853年8月16日に『ホテル・オーストリア』で出会い、19日に婚約した。
 婚約後、彼らは6頭立ての馬車でハルシュタットに遠出したんだが、その時の、エリザベート関係の本でよく見る絵がここに展示されている。
 僕は以前からこの馬車の御者が誰か知りたかったんだが、絵に付けられた説明によれば、グリュン伯爵なんだそうだ。
 グリュン伯爵はミュージカル《エリザベート》にも出てきますね (^_^) 。
 遠出の日は、信頼する『麗しの后妃エリザベト』(中央公論社)によれば19日なんだが、この絵の説明には21日と書かれていた。
 実際の話として、婚約式を済ませてからその日の内にハルシュタットに遠出するのは難しいと思う。
 


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