ブダペスト紀行(17) 03.12.30(火)
ブダペスト国立オペラ座 《オテロ》

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 いよいよ「音楽史跡とオペラの旅・ブダペスト」のクライマックス、 国立オペラ座の《オテロ》です。
 前にも書きましたが、オペラ座のチケットの手配をHIS経由で依頼したのですが、ソールドアウトとの返事でした。
 「まあ、現地に行けば、ゼンパーオパーのようにダフ屋なんかがいて、何とかなるだろう」という見通しでやって来て、前日に最後のリターンチケットが手に入ったんですが、当日はダフ屋はいませんでした。

 ソールドアウトと表示されているのに、カッサには列が出来ています。
 日本人の女の子が並んでいたので聞いてみたら、インターネットで予約したんだそうです。
 若いのに実力あるなあ (@o@) と、驚いてしまいました。

 ただ、チケットはソールドアウトでも、立ち見席はあるようです。
 ヨーロッパではベルが鳴れば空いている席に座っても良いようなので、日本でチケットが手配できなくても何とかなるようです。

 金色に輝く劇場内は豪華そのもので、天井のシャンデリアも素晴らしい。
 前日に手に入れた僕の席は、何とロイヤルボックスのすぐ上の最前列。
 こんな素晴らしい席で観劇するのは、メトロポリタンオペラ名古屋公演以来でしょうか。
 で、チケット代(700円)は、メットの100分の分の1かな (^_^)?

夜のオペラ座 席はロイヤルボックスの上
自分の席から 天井のシャンデリア


   ブダペスト国立オペラ座 《オテロ》
   2003年12月30日(火)6:00PM

 指揮:Lukacz Ervin    演出:Vamos Laszlo
 オテロ:Andrej Lanczov  デズデモナ:Sumegi Eszter
 ヤーゴ:Fokanov Anatolij   カッシオ:Fekete Attila

 舞台は下の写真のように抽象的なもので、回り舞台になっています。
 服装も地味なものであり、全体としてモノトーンな印象が残っています。
 演技はオーストドックスなものでした。

 僕はヴェルディのオペラの憎しみとか嫉妬とかいうテーマが嫌いで、《オテロ》を実際に見るのは初めてです。
 最初の「嵐の場面」のオーケストラと合唱の凄まじい迫力には圧倒されました。
 このオペラハウスの実力は並々ならぬものがあると思いました。
 オテロは第一幕はヘロヘロだったんですが、休憩時間に「病気だけれど歌います」みたいなアナウンスが入って、観客の暖かいまなざしの中で、だんだん調子を取り戻してきました。

 イタリア語上演でハンガリー語の字幕付き。
 ハンガリー語なのに、字幕が変わるとついつい見上げてしまって‥‥ (^_^ゞ。

抽象的な舞台装置 回り舞台になっている
休憩時間のカフェ コーラとトカイワイン


 終演後は歩いてホテルに帰りました。
 途中でガシャーン!と音がして、車が追突したんですね。
 パトカーが来るまで観察していました (^_^ゞ。

カーテンコール 追突事故
ライトアップされた王宮 くさり橋のライオンとマーチャーシュ教会

 ドナウ川越しに眺めるライトアップされた王宮、くさり橋、マーチャーシュ教会。
 2日前にブダペストに到着してから毎日見ている景色ですが、僕の人生で、この景色を再び眺める機会はあるのでしょうか?
 

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