イタリアオペラ紀行 
15) クレモナからヴェルディの故郷を目指す 07年5月5日(土)

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 さて、いよいよ今回の旅行も最後の日となりました。
 この日も朝から曇り空で、道は濡れていました。
 毎日毎日うっとうしいことです。

 本日はバイオリンの街クレモナから、ヴェルディの街ブッセートとその周辺を訪れる予定です。
 ボローニャでロンバルディア地方の地図を見つけて大喜びした話は(9)に書きました。

 ヴェルディが青春時代を過ごした街ブッセートと、彼が生まれたロンコーレ、そして晩年を過ごしたサンタガタについては、古くは福原信夫先生の「ヨーロッパ音楽旅行案内」から最近では林望さんの「イタリア音楽散歩」に、詳しく紹介されています。
 しかし、彼等は案内付きの車で行っている。
 僕のような一般の旅行者はそのような旅行は出来ないし、自分で運転するのは自殺行為です (^_^ゞ。

 そこで鉄道の出番になるのですが、クレモナからブッセートまで鉄道があるのかどうか、日本のガイドブックのどこにも書かれていないんです(と思う)。
 そこでロンバルディア地方の地図の出番です。
 右の地図をご覧下さい。
 上のクレモナから下のブッセート(赤丸)まで線路が通っているでしょう?
 つまり、ブッセートまで鉄道で行くことができるんですよ \(^O^)/。

 そして下の拡大図をご覧下さい。
 赤丸の右下にRoncole、ブッセートの左上にS.Agathaの字が見えるでしょう?
 ヴェルディゆかりの地を回る事は、タクシーを使えばそれほど時間はかからないようです。

 と予習をして、『地球の歩き方』の「クレモナ行きの列車はランブラーテ駅の方が便数が多い」とのアドバイスに従い、ランブラーテ駅に向かいました。
 窓口で「ブッセート」と注文すると、係のおじさんが「そんな駅はないよ」という返事 (@o@)。
 そこでロンバルディア地方の地図を見せると、「あったあった」ということで、チケットをゲットしました (^_^) 。

 しかし、第一の誤算はここで起きました。
 ミラノ発クレモナ経由マントヴァ行きの列車が、2時間に1本しかないという事で、1時間以上の時間待ちになってしまったんです。

 クレモナ、マントヴァといえば、世界的にも有名な街ではありませんか。
 ミラノからそれらの街へ行く汽車が2時間に1本しかないという事は、僕にはまったく信じられない現実でした。
 
ランブラーテ駅 リゾット用の水田
 
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