イタリアオペラ紀行 
16) クレモナ観光、そして挫折 07年5月5日(土)

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 結局1時間待たされて、10:22ミラノ・ランブラーテ発、11:25クレモナ着。
 クレモナ駅前で僕はショックを受けました。
 タクシーがいないんです。

 クレモナのように有名な街にタクシーがいないのなら、それよりずっと田舎のブッセートにもタクシーはいないでしょう。
 これが第2の誤算でした。

 なにはともあれ、クレモナ市内観光。
 子供の頃からバイオリンを習っていた僕にとって、ストラディバリウス、アマティ、グァルネリウスのバイオリンを生み出したクレモナは是非とも訪ねておきたい街でした。

クレモナ駅 駅前にはガリバルディ


 街の中心であるコムーネ広場への道の途中にストラディヴァリアーノ博物館がありました。
 庭にはストラディヴァリウスの石像がありましたが、博物館の中は絵画とバイオリンとバイオリンの製造過程の説明で、それほど面白い展示はありませんでした。

ストラディヴァリアーノ博物館 ストラディヴァリウスの石像
バイオリンの展示 製造過程の説明


 ストラディヴァリウス、グアルネリウス、アマティなどのバイオリンは、コムーネ広場にあるコムーネ宮に展示されていました。
 この部屋は写真禁止でしたが、11台の楽器が展示されていました(チェロが1台)。

 しかし、11台の名器が並べられていても、別に面白い事もありません。
 パガニーニのカノン砲のように、何かエピソードがないとね。

コムーネ宮 バイオリンの展示室


 コムーネ広場で休憩です。
 生搾りオレンジジュース(スプレムータ)を注文しまして、これがオレンジ3個を使って3ユーロ。
 お得かと思いました (^_^) 。

 コムーネ広場にはドゥオーモとトラッツオと呼ばれる鐘楼が建っています。
 花屋さんや果物屋さんなどいろいろな屋台が出ており、いかにも歴史ある街らしい華やぎがありました。

生搾りオレンジジュース 3ユーロ 左がトラッツオ、右がドゥオーモ


 駆け足でクレモナ観光を済ませ、駅に戻ります。
 親切な窓口のおじさんが調べてくれたところ、14:04クレモナ発、16:30ブッセート着。
 帰りは17:52ブッセート発 18:32クレモナ着。
 なんとかクレモナまでは戻ってこれそうです。

 しかし、クレモナからミラノまでの列車は2時間に1本。
 明日は日本に帰らなくてはなりません。
 それにブッセートにはタクシーが無さそう。

 これからどうしたらよいのか?
 プラットホームで悩み苦しむ僕の前に、列車が止まりました。
 2時間に1本のマントヴァ行きが到着したのです。
 この瞬間、僕は「ヴェルディ青春旅行」を諦めて、「マントヴァ・リゴレット旅行」をする事に心変わりしました (^_^ゞ。
 チケットなしで飛び乗りましたが、マントヴァまで車掌さんは来ませんでした (^_^ゞ。
 
 
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