ザルツブルク紀行 2007
4) パークホテル・ビルロート 07年8月13日(月)

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 モントゼーからタクシーで30分くらいだったでしょうか、ザンクト・ギルゲンの手前に「ザンクト・ギルゲン・ビルロート」のバス停がありました。
 僕は作曲家ブラームスの親友であり、胃切除術を世界で初めて成功させた大外科医テオドール・ビルロートの史跡を訪ねています。
 ザンクト・ギルゲンではビルロートの夏の別荘が、パークホテル・ビルロートとして営業しています。
 
パークホテル・ビルロート 玄 関


 僕がこの別荘の事を知ったのは武智秀夫先生の名著「ビルロートの生涯」(考古堂)によってです。
 この本に寄れば、この別荘が建てられたのは1887年。
 この年の3月にビルロートは肺炎にかかり、生命も危ぶまれるほどの重症でした。
 幸いにして病からは復活しましたが、だんだん性格が意固地となり、ブラームスとの交友も上手くいかなくなってきた、とされています。

 「ビルロートの生涯」には「ビルロートはブラームスをしばしばこの別荘に招いたが、ブラームスはこの誘いを断り、二人の不仲の原因(の一つ)になった」、と書かれています。
 しかし、パークホテルの壁面のプレートには「ブラームスはしばしばこの別荘を訪れ、合奏を楽しんだ」と書かれていました。

看 板 壁のプレート
 
 
 ホテルは重厚な内装で、これが個人の持ち物であったとは驚きです。
 ビルロートがお金持ちだったという事がよく分かりました。

受付に肖像画 重厚な内装
手術をするビルロート 別荘のビルロート


 庭からはザンクト・ヴォルフガング湖が一望の下です。
 左手には『ドレミの歌』で有名なシャフベルクが聳えています。
 僕はパラチンケン(クレープ)を注文しましたが、蜂が飛んでいるのは怖かった (^_^ゞ。
 
『ドレミの歌』で有名なシャフベルク ザンクト・ヴォルフガング湖
パラチンケン(クレープ) 蜂を飼っているのかな?
 
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