前へ ホームページへ 紀行目次へ 次へ サウンド・オブ・ミュージック |
今回の「チロル・ザルツブルク 落ち穂拾いの旅」も、いよいよ最後の日となってしまいました。 ところが順調にスケジュールをこなしまして、すでに予定したところすべてを見終わってしまいました。 今日はどうしようかいろいろ考えて、結局モントゼーに行くことにしました。 モントゼーといえば結婚式のシーンが撮影された教区教会が有名ですが、これはとうの昔にクリア。 今回僕が行きたかったのは『ドレミの歌』のサイクリングシーンのロケ地です。 『サウンド・オブ・ミュージック』のロケ地を巡る者の教科書である、木之下晃さんの『永遠のサウンド・オブ・ミュージック』(東京書籍)には、サイクリングシーンについて次のように書かれています。 サイクリングはモント湖の湖畔を走る。 ドラッヘンヴァントの岩山が湖越しに見えるから、東の湖畔を走っている。 実はサイクリングシーンは次回にしようと思って、今回は何の資料も持ってきませんでした。 しかし、現地のインフォーメーションで情報は入るはずだということで、バスでモントゼーに向かいました。
インフォメーションのおばさんに「サイクリングシーンのロケ地に行きたい」と言いますと、おばさんの返事は「モントゼーで撮られたのは結婚式だけで、サイクリングシーンのロケ地などは無い」というもの。 僕は呆然として言葉を失ってしまいました。 サイクリングシーンの写真も持ってこなかった自分の準備不足が、心から悔やまれます。 しかしこのまま帰っては何のためにモントゼーまで来たのか分かりません。 僕はタクシーに乗って、モントゼーを一周することを決意しました。 モントゼーのあらゆる場所で写真を撮って、帰国してから映画と較べてみる覚悟です。 結婚式のシーンが撮影された教区教会には何回か来たことがありますが、モントゼーの湖畔を見るのは初めてです。 正面には『ドレミの歌』の登山列車で登るシャフベルクが見えています。
タクシーで湖畔を一周し(6千円くらい)、写真を撮りまくり、映画と較べて、僕はついにサイクリングシーンのロケ地を発見しました \ (^o^) /。 ポイントは「クロイツシュタイン」という岸壁です。
インフォーメーションでもらった地図をご覧下さい。 左上の横向きの矢印がモントゼーの街です。 そして右下の下向きの矢印がサイクリングシーンのロケ地です。 対岸に見えている山(上向きの矢印)は「Kreuzstein(クロイツシュタイン)」という岩山です。 木之下晃さんの『永遠のサウンド・オブ・ミュージック』に書かれている「ドラッヘンヴァント」は左端の上向き矢印なので、この部分の記載は間違いです。 再版されるときに訂正をお願いしたいと思います。 ロケ地の対岸に映画の雰囲気を残した場所がありました。 しかし、モントゼーのインフォーメーションのおばさんもいい加減ですね。 それともここはウンテラッハだから、モントゼー(の街)ではないではない、ということなのでしょうか?
「『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台/ザルツカンマーグート」と言われていますが、実際にザルツカンマーグートで撮影されたのはシャフベルク登山鉄道(一瞬)と、このサイクリングシーン、そして結婚式のモントゼー教区教会だけなんですね。 「看板に偽りあり」という感じもします (^_^ゞ。 |