南木佳士の故郷 嬬恋村三原を回る (4)阿弥陀堂だより
2007年9月12日(水)

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 南木佳士さんの作品でもっとも知られているのは、映画化された『阿弥陀堂だより』でしょうか。
 そのテーマとなった阿弥陀堂は三原の街外れにあります。
 行き方を説明しておきましょう。
 
東から三原の街に入り 右手の細い道を登り
多目的集合施設に車を停めて 細い道を歩くこと2分
これが阿弥陀堂 老人たちが先祖供養の数珠を回した
 

 映画とは大分イメージが違いますが、南木さんの小説のモチーフとなった阿弥陀堂はこの阿弥陀堂なのです。
 そして、阿弥陀堂のすぐ下の墓地には、南木さんの母親、祖母が土葬されているのです。
 そして、車を停めた多目的集合施設で、南木さんの父親の葬儀が行われたのです。

 僕は南木さんの作品では『医学生』と『冬物語』が好きです。
 『ダイヤモンドダスト』や『阿弥陀堂だより』のように、頭の中でこしらえたような作品は好みではありません。

 南木さんは『天地友情』の「小説の背景としての故郷」と「『阿弥陀堂だより』を書いたころ」というエッセイに、次のように書いています。

 この小説(阿弥陀堂だより)を文芸誌に発表すると新聞の文芸時評欄に、なぜ悩んだ者が田舎で癒されるという安易な物語が今日も書き続けられるのだろう、といった内容の批判的な文章が載った。(中略)この新聞だけは庭の隅で焼き捨てた。

 申し訳ないが、僕の感想もこの新聞の文芸時評と同じなんですよ (^_^ゞ。
 
 
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