2014年信州紀行 2)「阿弥陀堂だより」ロケ地(飯山) 2014年5月25日(日) |
僕は「医学生」を読んでから南木佳士のちょっとファンで、ゆかりの地を訪ねています。 今回は飯山にある「阿弥陀堂だより」のロケ地を訪ねてきました。 JR飯山駅では北陸新幹線の駅舎工事が進んでいるようでした。 駅前からタクシーで飯山市を回ってみました。
ロケ地に向かう途中に「菜の花公園」がありました。 「菜の花畠に、入日薄れ」ではじまる唱歌「おぼろ月夜」の作詞者、高野辰之は飯山市で小学校の先生をしていたことがあるそうです。 ゴールデンウィークに開かれる「菜の花まつり」は千曲川と斑尾山、妙高山をバックに菜の花が咲きそろう絶景で、まだ菜の花が残っているかと思ってきたのに、すべて刈り取られてしまったようです。
1995年に発行された小説「阿弥陀堂だより」の舞台は、南木佳士の故郷嬬恋村三原でした。 彼の実家に近い阿弥陀堂には行ったことがあります。 2002年の10月に封切られた映画「阿弥陀堂だより」(監督:小泉堯史 音楽:加古隆)では、舞台は飯山に移されています。 そして、映画のために作られた阿弥陀堂のセットがそのまま残されているのです。 僕は「阿弥陀堂だより」は小説も映画も、あまり好みでは無いのですが、「ゆかりの地・関連史跡」は押さえておかないとね。
セットのすぐそばにある福島新田は棚田百選にも選ばれた棚田です。 ここからは菜の花と千曲川と斑尾山と妙高山を見ることが出来ました。
飯山駅に近い真宗寺は、島崎藤村の小説『破戒』に出てくる蓮華寺のモデルとなったお寺で、主人公の瀬川丑松の下宿とされたそうです。 『破戒』は飯山が舞台なんですね。 真宗寺には『破戒』の文学碑もありました。
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