名古屋二期会2010年度オペラ公演 《ラ・ボエーム》
2010年10月11日(月・祝)2:00PM 中京大学文化市民会館

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 今朝の朝日新聞に「フィッシャー常任指揮者退任」という記事が載っていました。
 ある程度覚悟してはいたものの、ショックです。

 名古屋フィルハーモニー交響楽団は10日、常任指揮者のティエリー・フィッシャー氏(53)の2011年3月での退任を決めた。
 後任が決まらなかったため、来年度1年間は常任指揮者のポストを空席とし、選任作業を継続。
 同時に新たなポストを設け、円光寺雅彦氏(56)を正指揮者に、川瀬賢太郎氏(25)を指揮者に迎える。

 もう一つ、今日から名古屋で始まった『COP10』の会場は、市民会館のある金山の近くです。


  名古屋二期会40周年記念 名古屋開府400年記念
  名古屋二期会2010年度オペラ公演《ラ・ボエーム》

  総監督:中田直宏
  指 揮:奥村哲也
  演 出:直井研二

  管弦楽:名古屋二期会オペラ管弦楽団
  合唱:名古屋二期会合唱団
      東郷少年少女合唱団
      モナミ児童合唱団

  2010年10月11日(月・祝)2:00PM
  中京大学文化市民会館オーロラホール

  ミミ:二宮咲子
  ロドルフォ:山田正丈
  ムゼッタ:天野久美
  マルチェッロ:木村 聡
  ショナール:塚本伸彦
  コッリーネ:水谷和樹
  アルチンドロ・ブノア:東 裕二
  パルピニョール:荒川裕介

 本日のお目当て二宮咲子さんは、「私の名はミミ」では調子が出ないようでしたが、第三幕以降は声がビンビン届いてきました。

 声楽家の岡村喬生さんは《蝶々夫人》の間違いを正した「日本誤認改訂版」を作り、2003、04の両年に東京で上演しました。
 その2004年10月30日(土)の公演がDVD化されておりまして、二宮咲子さんが蝶々さんを歌っています。

 この公演を見たイタリアの文化担当官の報告で、来年(2011年)に本場プッチーニ・フェスティバルでの公演が予定されています。
 この蝶々さんを歌うのが二宮咲子さん。
 問題は資金難ですが、岡村さんは「最後は家を売ってでも実現させる覚悟です」と言っておられます。

 ロドルフォ役の山田正丈さんを拝見したのは1998年、名古屋芸術大学の《蝶々夫人》
 最近では名前を見る機会も少なく、教える方に回られたのかと思っていました。
 順調に歌っておられたのですが、「冷たいこの手」と第一幕最後の最高音を歌えなかったのは不味かった。

 カーテンコールでは二宮咲子さんへの拍手が圧倒的で、ファンクラブがいるのかと思いました。
 他のキャストは、昨日の方が少し良かったでしょうか。

 そうそう、この公演は第一幕と第二幕が続けて上演され、第二幕の最後に合唱団、鼓笛隊のためのカーテンコールがあったのは盛り上がりました。

 もう一つ、最後に現れた瀕死のミミは、美しいステージドレスを着ていました。
 子爵の家を飛び出してからホームレス状態だったミミが、こんなドレスを着ているのはおかしいでしょう。
 二宮さんに合う衣装がなかったのでしょうか?
 それとも衣装は自前なのかな?
 
 《ラ・ボエーム》のミュージカル版である《RENT》(大好き)のミミなんか、ボロボロ衣装でしたからね。
 
 
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