藤沢市民オペラ 《カヴァレリア・ルスティカーナ》《道化師》
2010年11月14日(日)2:00PM 藤沢市民会館大ホール

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 本日は鎌倉から江ノ電に乗って、沿線観光をしながら藤沢に向かいました。
 鎌倉はエイペックのために厳重警戒で、オバマ大統領が鎌倉の大仏を見学に来たことは、あとで知りました。


  《カヴァレリア・ルスティカーナ》《道化師》
   2010年11月14日(日)2:00PM
   藤沢市民会館大ホール

  総監督:畑中良輔 監修:平野忠彦

  指揮:上野正博(カヴァレリア・ルスティカーナ)
      清水史広(道化師)

  演出:岩田達宗

  サントゥッツァ:清水華澄
  トゥリッドゥ:倉石 真
  ローラ:山本香代
  アルフィオ:武田直之
  ルチア:中島郁子

  カニオ:笛田博昭
  ネッダ:腰越満美
  トニオ:初鹿野剛
  ペッペ:布施雅也
  シルヴィオ:友清 崇

  管弦楽:藤沢市民交響楽団


 本日のサントゥッツァの清水華澄さんはメゾソプラノで、当然の事ながら昨日の小濱妙美さん(ソプラノ)とは声の響きが違います。
 ところが、オーケストラはメゾソプラノだからといって音を下げている訳ではないそうで、不思議な気がしました。
 この清水華澄さんとルチアの中島郁子さんが歌唱も演技も気に入りました。
 トゥリッドゥとアルフィオは前日に較べ、少しもの足りませんでした。

 《カヴァレリア》は昨日に較べて客席が少し寂しかったのですが、《道化師》になったら突然満員になりました。
 不思議に思って聞いてみたら、コーラスの方々なのだそうです。

 つまり、藤沢市民オペラのコーラスは、2つの演目に別々のメンバーを載せることが出来るほど、人数が多いのです。
 オーケストラの弦楽器も、AキャストとBキャストでメンバーが入れ替わっているそうで、人材豊富ですね。

 最初のトニオのプロローグは、ちょっともの足りませんでした。
 やはり、昨日の牧野さんの印象が強かったんですね。

 ネッダの腰越満美さんは舞台姿の美しい方で、歌唱力、演技力もあり、気に入りました。
 ネッダという役は「鳥の歌」からトニオとの二重唱、シルヴィオとの二重唱と歌い続けで、大変な役ですね。

 さて、お目当ての笛田博明さんのカニオは、期待どおりの素晴らしさでした。
 初老のカニオは若い笛田さんにはまだ早いかとは思うのですが、笛田さんの声はカニオにぴったりなんです。

 カニオは初老なんですが、笛田さんは特に老けたメークをしていませんでした。
 そういえば2008年3月に長久手で見たときも、笛田さんは老けたメークはしておられませんでしたね。

 笛田さんは絶好調で、「衣装を着けろ」や「もうパリアッチじゃない」などを聴いておりますと、その迫力に圧倒されてオペラグラスが震えてきます。
 イタリアでの体験や岩田さんの指導もあったのでしょう、長久手の時に較べれば演技もすっかりこなれて、大満足の観劇でした。
 
 
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