指揮:ドリアン・ウィルソン 名フィル379回定期演奏会
2011年4月16日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 東日本大震災以来アーティストの来日キャンセルが相次ぎ、名フィル定期も指揮者が本当に来るのか心配なことです。
 まあ、指揮者もソリストもちゃんと来日したんですけれどもね。

 地下2階のプレイガイドに立ち寄ったところ、トヨタ・マスター・プレイヤーズ、マリア・ジョアン・ピリス、マリボール歌劇場《椿姫》などが中止になっているそうです。
 トヨタ・マスター・プレイヤーズなんて4月20日(水)だよ。
 知らずに来るところだった (@o@)。
 ウィーンのメンバーはいらないから、尾高忠明さんの『英雄の生涯』は聴きたかったですね。

   名フィル 第379回定期 『永遠の愛を求めて』
      2011年4月16日(土)4:00PM
      愛知県芸術劇場コンサートホール

     指 揮:ドリアン・ウィルソン
     ピアノ:ヴァディム・ホロデンコ

    R.シュトラウス:交響詩『ドン・ファン』
    リスト:『死の舞踏』
     ピアノ・アンコール
     メトネル:『「思い出の森の舞曲』
    プロコフィエフ:バレエ『ロメオとジュリエット』より

 名フィルの新シーズンが始まりました。
 今シーズンのテーマは「愛と死」だそうです。

 前にも書いたけれど、僕は山岡重信先生の指揮で『ドン・ファン』を演奏したことがあります。
 この曲は僕のアマオケ人生で最高に難しい曲でした。
 すべてのパートがコンチェルト並みの技術を必要とし、アンサンブルの合わせも難しくて、スコアやパート譜を見ながらCDを聴いても、すぐに落っこちてしまう (^_^; 。

 同じコンサートでブラームスの3番を演奏したのですが、ブラームスの交響曲の中では最も演奏が難しいと思われる3番が簡単な曲に思えてしまうほど、『ドン・ファン』は難しい曲でした。
 でも、『ドン・ファン』凄まじくロマンチックで美しい曲で、曲に慣れてからは練習が楽しくて楽しくて (^_^) 。

 指揮者のドリアン・ウィルソンは1964年カリフォルニア生まれ。
 現在はヨーロッパを中心に活動しているそうです。

 『ドン・ファン』は山岡先生の指揮が理想のデフォルトになっているものですから、ウィルソンは面白くありませんでした。

 リストの『死の舞踏』は「怒りの日」のパラフレーズでしょうか。
 曲が良く分からず、これも面白くありませんでした。

 ピアノのホロデンコは1986年ウクライナのキエフ生まれ。
 アンコールを聴いても、あまり感心しませんでした。
 この人はステージにトボトボと出て来るのが印象的でした。

 ソロ・アンコールのプロコフィエフ『ロメオとジュリエット』もちゃんと演奏しているように見えましたが、またまた面白くありませんでした。
 大きい音を出すだけではスケール感は出てこない。
 09年4月15日に聴いたキーシンの方がずっと良かったですね。
 

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