アトリウム弦楽四重奏団 & 北村朋幹
2011年5月25日(水)6:45PM 宗次ホール

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 僕も昔はスメタナ弦楽四重奏団やバルトーク弦楽四重奏団(バルトーク全曲演奏)などを聴いたものですが、最近は弦楽四重奏の世界から離れておりました。

 しかし、4月9日のコンサートが気に入った北村朋幹さんが若いカルテットと共演する、しかも曲目がバルトークとショスタコーヴィッチというところに惹かれて、宗次ホールに行ってきました。

  アトリウム弦楽四重奏団 & 北村朋幹
 2011年5月25日(水)6:45PM 宗次ホール

 アレクセイ・ナウメンコ(Vn)
 アントン・イリューニン(Vn)
 ドミトリー・ピツルコ(Va)
 アンナ・ゴレロヴァ(Vc)
 ピアノ:北村朋幹(きたむらともき)

 アレンスキー:弦楽四重奏曲 第2番 イ短調
 バルトーク:弦楽四重奏曲 第3番 Sz.85
 ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲 ト短調 作品57

 アトリウム弦楽四重奏団は2000年、サンクト・ペテルブルグ音楽院に学ぶ4人により結成。
 2003年、世界的権威であるロンドン国際弦楽四重奏コンクール第1位、聴衆賞を獲得。
 これを契機にまたたくまに国際舞台へ躍り出る。

 アトリウム弦楽四重奏団は大変にレベルの高いアンサンブルでした。
 ひとりひとりの技術も高いが、全員の語り口が揃っているので、同じフレーズが各パートに引き継がれていくとき、まるで一人の人が弾いているような感覚になります。

 バルトークは不協和音が鳴り響く、まさに現代音楽でした。
 しかし、その音楽が持つ真剣さに打たれます。

 ショスタコーヴィチはもう少し聴きやすく、交響曲第5番と同じ頃、少し日和っていた時代の作品だそうです。
 北村さんは東京芸大2年生の大学生のはずですが、世界の一流カルテットに引けを取りません。
 高校生の北村さんをを名フィル定期のソリストに選んだティエリー・フィッシャーの目に狂いはなかったわけです。

 僕は「一度聴いてしまえばもう結構」というタイプなのですが、アトリウム弦楽四重奏団と北村朋幹さんは、これからも機会があれば聴かせていただきたいと思いました。

 アンコールはショスタコーヴィチで、まずピアノ五重奏曲の第3楽章、北村さんのソロで「前奏曲」、そしてアトリウム弦楽四重奏団による「ポルカ」が演奏されました。

 しばらく離れていたけれど、これからは弦楽四重奏にも通ってみようかな。
 すると、ますます忙しくなってしまうな‥‥ (^_^; 。
 

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