アシュケナージ指揮 シドニー交響楽団
2011年11月9日(水)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 ピアニストとしてのアシュケナージは聴いたことがないんですが、指揮者としてのアシュケナージは大好きです。
 ラフマニノフの交響曲第2番は2010年12月17日の名フィル定期で尾高忠明さんの超名演を聴いたのですが、聴き比べが楽しみです。

 ウラディーミル・アシュケナージ指揮 シドニー交響楽団
 2011年11月9日(土)6:45PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 ヴァイオリン:庄司紗矢香

 ベートーヴェン:『プロメテウスの創造物』序曲
 ベートーヴェン:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調

 シドニー交響楽団は1932年に結成され、シドニー・オペラハウスを活動の本拠としているそうです。
 有名なオペラハウスにはコンサートホールもあるらしい。

 シドニー交響楽団のレベルは「ロンドンのオーケストラとほとんど同じ。それ以上の賛辞はないでしょう」というアシュケナージの言葉です。

 2009年から首席指揮者を務めるアシュケナージですが、「天気の良い日はホールまで歩いていきますので、世界中の観光客の写真の片隅に私が写っていますよ」とのこと。

 庄司紗矢香さんは2010年11月2日に聴いたリサイタルがあまりに期待はずれだったので、もう一度確認してみたいと思っていました。

 彼女の音は繊細で(というか小さくて)、テクニックに問題はありませんが、やはり訴えるものが不足していると思いました。
 こういう演奏だと、この長大な曲は退屈してしまいます。
 でも、前回のリサイタルよりは楽しむことが出来ました。

 ラフマニノフの交響曲第2番は素晴らしい名演でした。
 ちょっとロボコップ風のアシュケナージの指揮から、どうしてこれほどまでロマンティックで壮大な音楽が流れ出すのでしょう。
 第3楽章の美しさには目の前がぼーっとしてきました。

 演奏後、アシュケナージはガッツポーズをしていました。
 自分でも名演を成し遂げたという満足感があったのでしょう。
 カーテンコールは2回で、オーケストラはさっさと引き上げました。

 11月26日(土)23:30からのBSプレミアムシアターで、キーシンをソリストとするショパンのピアノ協奏曲第1番とラフマニノフの交響曲第2番が放映されるそうで、この夢のような組み合わせは絶対に絶対に聴き逃すことは出来ません。
 
 
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