ギル・シャハム ヴァイオリン・リサイタル
2013年3月1日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 ギル・シャハム ヴァイオリン・リサイタル
 2013年3月1日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

 ピアノ:江口 玲

 バッハ:無伴奏パルティータ第3番
 プロコフィエフ:5つのメロディ
 ドルマン:ヴァイオリン・ソナタ第3番「ニグーニム」
 ==休憩==
 ベートーヴェン:ソナタ第9番「クロイツェル」

 ギル・シャハムは1971年イリノイ州のシャンペ一ン・アーバナ生まれ。
 1982年、イスラエルのクレアモント・コンクールで優勝した後、ジュリアード音楽院の奨学生となり、ドロシー・デイレイらに師事する。
 ということは、2月28日の松山冴花さんに続いて、ディレイ門下のヴァイオリニストを聴くわけです。

 使用楽器は1699年製ストラディヴァリウス「ポリニャック伯爵夫人」。
 妻、二人の子供とニューヨーク在住。

 「ポリニャック伯爵夫人」って、マリー・アントワネットの取り巻きとして評判の悪いあの人でしょうか?
 フランス革命時はいち早くオーストリアに亡命。
 子孫はモナコ王家のレーニエ三世だそうです (@o@)。

 プロコフィエフから聴きました。
 ソリストの希望で、曲目に変更があったそうです。
 ドルマン(1975年~ )はコリリアーノの門下で、ソナタ第3番はギル・シャハムと妹のピアニスト、オーリ・シャハムのために書かれた曲だそうです。

 ギル・シャハムはアクションが大きく、演奏しながら歩いたりして、ヴィジュアル的に面白かった。
 しかし残念ながら音量が物足りない、音楽が僕の席まで届いてこない感じがしました。
 「クロイツェル」はどうしても2012年10月に人見記念講堂で聴いたヴェンゲーロフの超名演と較べてします。

 ピアノの江口 玲さんは、立派な演奏で感心しました。

 アンコールはウィリアム・ボルコムの「グレイスフル・ゴースト・ラブ」という洒落た曲で、この曲はアンコールピースとして残るのではないでしょうか。