セントラル愛知交響楽団第126回定期演奏会
指揮:齊藤一郎  ヴァイオリン:篠原悠那
2013年5月10日(金)6:45PM 三井住友海上しらかわホール

「REVIEW13」に戻る  ホームページへ
 
 
 3月定期演奏会に続いて、今回の定期演奏会もヴァイオリン協奏曲の第2楽章から入場させていただきました。
 おかげさまで篠原悠那さんのヴァイオリンを聴くことができました。
 少しだけでも聴くと聴かないのでは大違いです。
 セントラル愛知交響楽団の暖かい配慮には心から感謝しています。

 セントラル愛知交響楽団第126回定期演奏会
 2013年5月10日(金)6:45PM
 三井住友海上しらかわホール

 指揮:齊藤一郎
 独奏:篠原悠那

 ロッシーニ:歌劇「泥棒かささぎ」序曲
 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
 ブラームス 交響曲第2番ニ長調

 篠原悠那さんは1993年8月、福井生まれ。
 福井大学附属幼・小・中学校、桐朋女子高等学校音楽科を経て、現在特待生として桐朋学園大学ソリスト・ディプロマ・コース2年在学中。
 2011年、第80 回日本音楽コンクール 第2位 並びに 岩谷賞(聴衆賞) 受賞。
 2012年第2回ガダニーニコンクール第1位。
 使用楽器1753年製J.B.ガダニーニ。

 第2楽章から聴いた篠原さんのヴァイオリンは、技術的には問題なく弾けていると思いましたが、音にパワーが不足しているのでしょうか。
 普通の演奏に聞こえました。

 僕はかつて、ブラームスの交響曲第2番が大好きでした。
 そして、この交響曲を評したテオドール・ビルロート(世界で初めて胃切除術に成功した大外科医)の「この曲はすべてが青い空、川のせせらぎ、太陽の光と涼しい森の木陰だ。ペルチャッハとはどれほど美しいところだろう」という言葉に惹かれ、1991年8月にペルチャッハを訪れたのでした。

 あの頃から「作曲家ゆかりの地」を巡る人生が始まったのだなあと、演奏を聴きながら過去を振り返ってしまいました。
 歳ですね (^_^; 。
 過去を振り返るといえば、我がオケ最高の演奏は、昭和60年3月3日に山岡重信先生の指揮で演奏したブラームスの交響曲第2番だったと思っています。

 斎藤さんの指揮はいつものように音楽を大きく把握したものでした。
 この曲の派手なフィナーレは、必ず拍手喝采が来るので安心です (^_^) 。 

 そういえば、交響曲第2番は1877年に、そしてヴァイオリン協奏曲は1878年に、いずれもペルチャッハで作曲された曲でした。