ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会(1)
ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモヴァ ピアノ:セドリック・ティベルギアン
2013年9月13日(金)7:00PM 電気文化会館 ザ・コンサートホール

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 2011年11月19日(土)に聴いた名フィル定期のショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲で驚嘆し、二日後の2011年11月21日(月)の宗次ホールで聴いた『シャコンヌ』でちょっとガッカリしたアリーナ・イブラギモヴァ。

 今回はベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏に3日連続で挑戦するとのことで、まずはチケットを確保しました。
 本日はウィークデイなので、仕事を早めに切り上げて電気文化会館に向かいました。

 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会(1)
 2013年9月13日(金)7:00PM
 電気文化会館 ザ・コンサートホール

 ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモヴァ
 ピアノ:セドリック・ティベルギアン

 ヴァイオリン・ソナタ第1番 ニ長調 作品12-1
 ヴァイオリン・ソナタ第4番 イ短調 作品23
 ヴァイオリン・ソナタ第8番 ト長調 作品30-3
 ヴァイオリン・ソナタ第7番 ハ短調 作品30-2
 <アンコール曲>
 シューベルト:ソナチネ 第1番 第2楽章

 アリーナ・イブラギモヴァは1985年、ロシア生まれ。
 4歳でヴァイオリンを始める。
 1996年に家族と共にイギリスに転居。
 1997年からメニューイン音楽学校、その後ロンドン王立音楽院で研鑽を積む。
 1998年、パリで開催されたユネスコ人権宣言50周年のオープニング・セレモニーで、メニューイン卿指揮の下、ニコラ・ベネディッティとバッハの「2つのヴァイオリンのための協奏曲」を共演。
 その数ヵ月後、ウェストミンスター寺院のメニューイン卿の葬儀で同じ協奏曲の緩徐楽章を演奏した。いくつかの国際コンクールに入賞の後、2002年にソロ活動を開始。
 ゲオルグ・フォン・オペル氏から貸与されたピエトロ・グァルネリ製作(1738年)の楽器を使用。

 セドリック・ティベルギアンはパリ国立高等音楽院で学び、1992年、わずか17歳でプルミエ・プリを受賞。
 1998年、ロン=ティボー国際コンクールで優勝した。

 イブラギモヴァとティベルギアンはデュオを組んですでに8年になり、2009年、2010年にロンドン・ウィグモアホールで行われたベートーヴェン「ヴァイオリン・ソナタ全曲集」のライヴ録音が会場で販売されていました。

 小柄なアリーナ・イブラギモヴァと長身のセドリック・ティベルギアン。
 松本學さんの解説に「アリーナの演奏の魅力は、音楽の語り口(抑揚や和声感)が明晰で説得力十分であるのと同時に、まるで今そこに作品が生成されているかのような即興的新鮮さとヴィヴィッドさが同居していることにある」と書かれていましたが、全くその通りだと思いました。

 ホールから舞台裏への退場の時、ティベルギアンが先に出て行くことがありました。
 レディファーストではないんですね (@o@)。
 アンコールのアナウンスはティベルギアンがして、イブラギモヴァが拍手をしていました。

 明日はセントラル愛知交響楽団の定期演奏会が2時半からしらかわホールであります。
 そして3時から、このベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会が電気文化会館で開かれます。
 どちらに行くか、今日の演奏を聴いて決めようと思っていましたが、ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会で決定ですね。