セントラル愛知交響楽団30周年記念コンサート
指揮:レオシュ・スワロフスキー ヴァイオリン:島田真千子
2013年10月30日(水)5:00PM  愛知県芸術劇場コンサートホール

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 2012年6月のセントラル愛知交響楽団第120回定期演奏会で演奏された『スラヴ舞曲集/全曲』の奇跡的な名演を聴いて、「この人は世界最高の指揮者かもしれない」と思っているレオシュ・スワロフスキー。
 来年4月からセントラル愛知交響楽団の音楽監督に就任される予定ですが、久々のコンサートに行ってきました。
 平日の5:00PMとは、変わった開演時間です。
 協賛はダイドー株式会社で、クラシックコンサートに慣れていないお客さんもおられるそうです。

 セントラル愛知交響楽団30周年記念コンサート
 2013年10月30日(水)5:00PM 
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:レオシュ・スワロフスキー
 ヴァイオリン:島田真千子

 モーツァルト:歌劇『後宮からの逃走』序曲
 ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番
 ベートーヴェン:交響曲第6番『田園』

 ソリストの島田真千子さんは、来年4月からセントラル愛知交響楽団の客演ソロコンサートマスターに就任されるそうです。
 名古屋市出身。 愛知青少年交響楽団団員。
 1998年東京芸術大学を首席で卒業。
 その後6年間ドイツでの留学生活を送り、デトモルト音楽大学院を修了。
 ソリストとしてオーケストラとの共演、リサイタル開催や各地での室内楽公演の他にも、サイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団、東京春祭チェンバーのメンバー等、多彩な演奏活動を行っている。
 田中千香士、マルコリッチ、アイザックスターン等に師事。
 NPOイェローエンジェル(宗次ホールですね)より、G.B.ガダニーニ(1769年)を貸与されている。

 ブルッフのヴァイオリン協奏曲は大好きですが、今回はソリストとしての存在感が足りない演奏かと思いました。
 ホルン1番奏者が退団し、今回から新しい女性奏者に変わっていましたが、この人がほぼ出てくる度にミスをするので、大いに感興を削がれました。

 『田園』はアマチュアオーケストラの定番で、このような曲でレオシュ・スワロフスキーがどのような音楽を作り上げるのか楽しみにしておりました。
 今まで気に入ったのは、アシュケナージ&フィルハーモニア、広上淳一&名フィル、ティエリー・フィッシャー&名フィルですね。

 今日はオーケストラに慣れていないお客さんが多いということで、『田園』の前に事務局長から曲目の解説がありました。
 この曲目解説にスワロフスキーが付き合ってくれまして、いい人みたいです (^_^) 。
 またパイプオルガンの前にスクリーンが降ろされまして、曲目の解説や、田園風景が写されました。
 照明の関係で薄くしか見えませんでしたが、名曲アルバムのようで心が和みました。

 スワロフスキーが創り出した『田園』はたいへん結構なものでした。
 実に見事なバトン捌きで、一つ一つのパートから自発性を引き出すというのかな。
 スワロフスキーとセントラル愛知交響楽団、これからの共同作業が楽しみです。

 9月定期のレポートに書きましたが、クラリネットの箱崎由衣さんが8月24日に行われた第30回日本管打楽器コンクールクラリネット部門本戦1位で内閣総理大臣賞を受賞されたそうです。
 注目していましたが、難しいパッセージもサラサラと吹き流し、お上手な方かと思いました。
 今後の活躍が期待できそうです。

 ホルンの1番も、『田園』ではミスが少なくて(2回くらいかな?)、助かりました (^_^; 。

 アンコールはスワロフスキーのアナウンスで「スラブ舞曲の10番」。
 僕が聴きたいのは「スラブ舞曲の15番」なんですよ。
 これからのすべてのコンサートで「スラブ舞曲の15番」をアンコールにしてもらえば、僕は凄く喜んでしまいます (^_^) 。