尾高忠明&北村朋幹&名フィル
 2014年2月1日(土)4:00PM 豊田市コンサートホール

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 豊田市コンサートホール・シリーズ Vol .1
 2014年2月1日(土)4:00PM
 豊田市コンサートホール
 
 名古屋フィルハーモニー交響楽団
 指揮:尾高忠明
 ピアノ:北村朋幹

 シベリウス:交響詩『フィンランディア』
 グリーグ:ピアノ協奏曲
 シベリウス:交響曲第2番

 僕は尾高忠明さんは世界最高の指揮者の一人だと思っていて、コンサートは出来るだけ聴き逃さないようにしています。
 本日は豊田市まで遠征です。
 曲目は『北欧名曲アルバム』ですね。

 前半は意外なことに、あまり面白くありませんでした。
 シベリウスに時間を取られ、前半の曲はあまり練習できなかったのでしょう。

 ピアノの北村朋幹さんは明和高校音楽科の学生の頃、2009年6月の名フィル第359回定期で、モーツァルトの『ジュノーム』を聴きました。
 あれから東京芸大へ進み、2011年からはベルリン芸術大学に在学しているそうです。
 学生なのに「ラ・フォル・ジュルネ」などで活躍しておられ、期待しておりましたがグリーグは普通の演奏で残念でした。

 こちらがグリーグが住んでいた「トロルハウゲン」。

 後半のシベリウスは期待通りの演奏で、尾高ワールドにどっぷりと浸からせていただきました。
 ただ、昨日のスワロフスキー&セントラル愛知交響楽団と本日の尾高忠明&名古屋フィルハーモニー交響楽団を較べると、スワロフスキーの方がずっと面白く聴くことができたんですよ。
 お二人とも「世界最高の指揮者のひとり」だとは思っていますが。

 アンコールはシベリウスの『アンダンテ・フェスティーヴォ』という聞いたことのない曲でした。
 1922年に作曲された弦楽四重奏を、1930年に弦楽合奏用に編曲したもの。
 静謐な弦楽合奏に最後だけティンパニーのトレモロが入る。
 この曲も細かいところまでよく練習された演奏だと思いました。

 ちなみに、交響曲第2番が作曲されたのは1901年。
 シベリウスが暮らしていた「アイノラ」はこちら。