アンドラーシュ・シフ ピアノコンサート
2014年3月23日(日)3:00PM しらかわホール

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 アンドラーシュ・シフ ピアノコンサート

 日時:2014年3月23日(日)3:00PM
 会場:三井住友海上しらかわホール

 オール・ベートーヴェン・プログラム
・6つのバガテル
・ピアノ・ソナタ 第32番 ハ短調
・ディアベッリのワルツによる33の変奏曲ハ長調

 アンドラーシュ・シフは1953年、ハンガリーのブダペストに生まれ、5歳からピアノを学び始める。
 その後フランツ・リスト音楽院でジェルジ・クルタークらに、さらにロンドンでジョージ・マルコムに師事した。

 『三羽烏』と言われるゾルタン・コチシュデジュー・ラーンキとは同世代で先生が同じだそうです。

 前半のプログラムは、ちょっと意識が朦朧としてしまいました (^_^; 。
 後半の『ディアベッリ変奏曲』は長大で難解な曲で、いつ終わるのか見通しがつかないところが辛かった。
 シフの演奏は全く立派なもので、二度と聴くことがないであろう『ディアベッリ変奏曲』をこの人のピアノで聴けたのは幸せでした。

 アンコールの一曲目、『ゴルトベルク変奏曲』の最初の音を聞いた瞬間、僕は痺れ上がってしまいました。
 グレン・グールドのような澄み切った、玉を転がすような音色。
 考え抜かれた装飾音符とテンポの揺らぎ。
 『ディアベッリ変奏曲』はもう結構ですが、『ゴルトベルク変奏曲』はぜひ全曲を聴いてみたいものです。

 アンコールで演奏された曲は以下の通り。
・バッハ:ゴルトベルク変奏曲より アリア
・シューベルト:ハンガリーのメロディー D817
・バッハ:イギリス組曲第6番
・シューベルト:即興曲変ト長調 D899の3
        即興曲変ホ長調 D899の2
・ショパン:ノクターン嬰ヘ長調
 もっとあったような気がします。

 このコンサートはチケット代が1万2千円という高価なもの。
 しかし、次から次へとアンコールが演奏され、どの曲も魅力的で、十分にチケット代の元は取れたと思いました (^_^) 。

 『即興曲変ホ長調 D899の2』は2011年11月3日にマレイ・ペライアをこのホールで聴いたことがありますが、シフの演奏の方がずっと好みです。
 会場で即興曲集のCD(1000円)が売られていたので、消費税が上がる前に購入しました (^_^) 。