「メルビッシュ湖上オペラ ガラコンサート」
2014年10月4日(土)3:00PM 瀬戸市文化センター文化ホール

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 メルビッシュ湖上オペラには1991年《シシーとロミー》、2008年8月14日《白馬亭にて》と2回行ったことがあります。
 いずれも生命の危機を感じるような経験をしましたので、これからメルビッシュ湖上オペラに行かれる方はご一読下さい。

 今回の来日公演、会場となったのは瀬戸市文化センター文化ホール。
 このホールには2005年8月17日に新妻聖子さんの《21C:マドモアゼル・モーツァルト》を見に来たことがあります。

 さて、「メルビッシュ湖上オペラ ガラコンサート」ですが、後からインターネットで調べてみますと、すみだトリフォニーホール(9/29)、東京オペラシティ コンサートホール(9/30)、ザ・シンフォニーホール(10/3)、そしてこの瀬戸市文化センター文化ホール(10/4)が最終公演だったようです。
 東京、大阪の有名ホールの中にどうして瀬戸市文化センターが入ってくるのか、不思議なラインアップだなと思いました。

 「メルビッシュ湖上オペラ ガラコンサート」
 2014年10月4日(土)3:00PM
 瀬戸市文化センター文化ホール

 指揮者:ルドルフ・ビーブル
 管弦楽:メルビッシュ祝祭管弦楽団
 音楽祭総監督&ソプラノ:ダグマール・シェレンベルガー
 ソプラノ:イーヴァ・シェル
 テノール:アレクサンドル・バデア
 テノール:メルサド・モンタゼリ
 バレエ:マルタ・カラツソニョーヴァ
 バレエ:ウラジミール・スニチェク

☆ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ《ヴェニスの一夜》より
 序曲 「麗しのヴェネツィア」
☆ヨハン・シュトラウスⅡ:ポルカ・シユネル「トリッチ・トラッチ・ポルカ」
☆ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ『ウィーン気質』より「こんにちは、懐しい愛の巣よ”」
☆ヨハン・シュトラウスⅡ:「シャンパン・ポルカ」
☆ヨハン・シュトラウスⅡ:「ほろ酔いの歌」(アンネン・ポルカ)
☆フリッツ・クライスラー二「愛の歓び」
☆ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ《ヴェニスの一夜》より
 「さすらいのつばめ」「みんな仮面をつけて」
☆ヨハン・シュトラウスⅡ:ワルツ「春の声」
☆ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ『こうもり』より「ぶどうが火と燃える情熱となって」
        ~休憩~
☆ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ『こうもり』より序曲
☆フランツ・レハール:オペレッタ『メリー・ウィドウ』より「ヴィリアの歌」
☆フランツ・レハール:オペレッタ『微笑みの国』より「君こそ我が心」
☆工メリツヒ・カールマン:オペレッタ『伯爵家令嬢マリツァ』より
「ヴァラシュディンへ行こう」「来てくれ、ジプシー」
☆フランツ・レハール:オペレッタ『メリー・ウィドウ』より
 舞踏会のワルツ「メリー・ウィドウ・ワルツ」
 「メリー・ウィドウ・ワルツ~唇は閉じても」
☆オスカー・シュトラウス:オペレッタ『ワルツの夢』より「そよ風の吹く庭で-」
☆ヨハン・シュトラウスⅡ:オペレッタ『ウィーン気質』より「ヒツツイングはお祭り蚤ぎ」
☆ヨハン・シュトラウスⅡ:ワルツ『美しく書きドナウ』
☆ヨハン・シュトラウスⅠ:ラデツキー行進曲
・アンコール:「トリッチ・トラッチ・ポルカ」

 会場(1500席)は半分くらいの入りだったでしょうか。
 最初は冷たい雰囲気だったのですが、歌やバレエが進むにつれて和んできました。

 指揮のルドルフ・ビーブルさんは85歳でしょうか。
 登場の足元はおぼつかなかったのですが、すべての曲を立ったまま、暗譜で演奏しました。
 1973年からウィーン・フォルクスオーパーのフォルクスオパーの指揮者を務め、1995年から「メルビッシュ湖上オペラ」の音楽監督を務めているそうです。

 印象に残った場面を紹介すると、「ヴィリアの歌」でアナウンサーが現れ、「この曲にはコーラスがあるのですが、我々はコーラスを連れてこなかったので、会場の皆さまに手伝っていただきたいのです」。
 ということでビーブルさんの指揮で「ヴィリアの歌」の練習がありました。
 ステージと客席が一体化したようで、これは名案だったと思いました。
 
 『伯爵家令嬢マリツァ』の「来てくれ、ジプシー」を歌ったテノールは張りのある美声で気に入ったのですが、途中でヴァイオリン奏者からヴァイオリン借りて、楽器を弾き始めたんですね。
 これがソリストも顔負けのテクニックで仰天してしまいました。

 今回のプログラムはワープロで打った手作りのもので、このテノールの名前が分からない。
 テノールは二人いましたからね。
 そこで僕は終演後のサイン会で「WHO ARE YOU?」と小学生英語で質問し、彼の名前がアレクサンドル・バデアさんだと分かったわけです。

 ビーブルさんは2015年にもフォルクスオパー管弦楽団 ニューイヤーコンサートの指揮者として来日します。
 そして、これが彼の最後の来日になるそうです。
 スケジュールが凄くて、大阪(1/5)、佐世保(長崎)、可児(岐阜県・1/7 水)、名古屋(1/9 木)、岩国(山口県)、甲府、札幌(1/14)となっています。

 終演後サイン会がありまして、ビーブルさん以外のメンバーが並びました。

 僕は《白馬亭にて》のDVDにサインをしていただきました。
 シェレンベルガーさんに「現地で見ました」と言ってみたのですが、「来年も《白馬亭にて》を上演するのよ」と言われたような気がします。
 英語で聞いたのに、返事はドイツ語だったので自信なし。

 シェレンベルガーさんとは、1998年6月24日のベルリン・コミッシェ・オーパー《こうもり》の終演後にサインをもらい、お話をしたことがあります。
 当時は美人ソプラノとして人気者でした。