名古屋フィルハーモニー交響楽団第432回定期演奏会 2016年2月20日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール 指 揮:ロリー・マクドナルド オーボエ:ラモン・オルテガ・ケロ |
名古屋フィルハーモニー交響楽団第432回定期演奏会 〈「メタ」シリーズ 物語の再編〉 2016年2月20日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール 指 揮:ロリー・マクドナルド オーボエ:ラモン・オルテガ・ケロ ・ヤナーチェク[マッケラス編]:歌劇『利口な女狐の物語』組曲 ・マルティヌー: オーボエ協奏曲 ・ドヴォルザーク: 交響曲第8番ト長調 指揮者のロリー・マクドナルドは、2012年4月21日の第390回定期『カレワラの冒険者』と、2014年3月14日の第411回定期『大地の歌』と聴いたことがあり、好印象を残しています。 今回はチェコ特集です。 ヤナーチェック『利口な女狐の物語』は彼独特の音楽ですが、聴きにくくはありませんでした。 マルティヌーのオーボエ協奏曲は1889年に作曲されたそうですが、良く分からない曲でした。 ソリストのラモン・オルテガ・ケロは、1988年スペイン生まれ。 2007年、なかなか優勝者を出さないことで有名なミュンヘン国際コンクールで、1961年のハインツ・ホリガー、1867年のモーリス・ブルグに続く40年ぶりの優勝者となり、話題となった逸材です。 現在はバイエルン放送交響楽団の首席奏者を勤めています。 しかし、この曲では彼の良さは分かりませんでしたね。 ソロアンコールはバッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 より「サラバンド」でした。 ドヴォルザークの交響曲第8番は美しいメロディーに溢れるものの、風景写真のメドレーのような、締まりのない曲だと思っています。 最後にアッチェレランドをかけてフォルティッシモで終われば、ブラヴォー!がとんでくる仕組みです。 マクドナルドの演奏は速めで、テンポの揺らぎがある良い演奏かと思いました。 しかし、僕には2014年1月31日に聴いたレオシュ・スワロフスキー指揮、セントラル愛知交響楽団の神がかった名演の印象が強く残っており、どうしても較べてしまいますね。 でもロリー・マクドナルドは良い指揮者だと思います。 長く名フィルとお付き合いいただきたいものです。 |