名古屋フィルハーモニー交響楽団第411回定期演奏会
指揮:ロリー・マクドナルド 『大地の歌』
 2014年3月14日(金)6:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 3月9日(日)にびわ湖ホール《死の都》を観劇したため、その日に愛知県芸術劇場コンサートホールで行われたアシュケナージ父子のコンサートを聴くことが出来ませんでした。
 そこで、3月15日(土)の大阪公演を聴きに行くことにしまして、同じ日に予定されている名フィル定期のチケットを本日に振り替えてもらいました。
 いろいろ大変です (^_^ゞ。

 名古屋フィルハーモニー交響楽団第411回定期演奏会
 <土-永遠の大地、生との告別>
 2014年3月14日(金)6:45PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮:ロリー・マクドナルド
 コントラルト:マリア・フォシュストローム
 テノール:望月哲也

 ワーグナー: ジークフリート牧歌
 マーラー: 大地の歌

 ウィークデイなので、前半の『ジークフリート牧歌』は聴くことが出来ませんでした。
 『ジークフリート牧歌』が初演されたトリープシェンの館は1996年8月16日に訪れたことがあり、あまりに普通の階段に驚きました (^_^ゞ。

 指揮者のロリー・マクドナルドはスコットランド生まれ。
 ケンブリッジ大学ではデイヴィッド・ジンマンに指揮法を師事し、卒業後2001-03シーズンにはイヴァン・フィッシャーのもとブダペスト祝祭管弦楽団のアシスタント・コンダクターを、2006-08シーズンにはサー・マーク・エルダーのもとハレ管弦楽団のアシスタント・コンダクターを務める。
 現在はロイヤル・オペラハウスでパッパーノの薫陶を受けているそうです。
 名フィルには2012年4月定期演奏会に登場し、好評を博しました。
 
 ホルンの強奏で始まった『大地の歌』はインテンポで飛ばしていく、僕にとっては面白くない演奏で、ガッカリしました。
 ところが、この曲のクライマックスである第6楽章『告別』になって、突然、名フィルの管楽器群が煌めきを取り戻しました。
 複雑に絡み合う管楽器の何と美しかったことか。
 マクドナルドの指揮も音楽性に富んだものとなり、練習時間のほとんどをこの楽章に費やしたものと推察しました。

 スウェーデン出身のマリア・フォシュストロームは名フィル2011年9月定期演奏会で『なき子をしのぶ歌』を歌い、高い評価を得たコントラルトで、その深い声はオーケストラから浮き出していました。
 最後のチェレスタやマンドリンの響きを聴きながら、この楽章を聴くために、明日は大阪から戻ってこようかと思いましたよ。

 マーラーが『大地の歌』を作曲したトブラッハ(ドビアコ)には2012年4月30日に行ったことがあり、動物園の中に作曲小屋が公開されていました。