劇団四季 《オペラ座の怪人》
 2016年7月27日(水)1:30PM 新名古屋ミュージカル劇場

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  《オペラ座の怪人》は昔は大好きで、1990年12月20日~1991年4月7日にかけて行われた中日劇場公演には、山口祐一郎ファントム目的で出来るだけ通ったものです。

 ファントム:山口祐一郎、沢木順、クリスティーヌ:鈴木京子、花岡久子、ラウル:佐野正幸、石丸幹二 というメンバーが懐かしいです。

 1997年3月2日に《オペラ座の怪人》で柿落としした 名古屋ミュージカル劇場では《オペラ座の怪人》がロングランしていますが、8月21日(日)が千秋楽だそうです。
 このミュージカルを見るのもこれが最後かと思って、新名古屋ミュージカル劇場に行ってきました。

 劇団四季『オペラ座の怪人』
 2016年7月27日(水)1:30PM
 新名古屋ミュージカル劇場

 オペラ座の怪人:髙井 治
 クリスティーヌ・ダーエ:久保任那子
 ラウル・シャ二ュイ子爵:北澤裕輔
 カルロツタ・ジュディチェルリ:河村 彩
 メグ・ジリー:中里美喜
 マダム・ジリー:早水小夜子
 ムッシュー・アンドレ:賀山祐介
 ムッシュー・フィルマン:平良交ー
 ウバルト・ピアンジ:山口泰伸
 ムッシュー・レイエ:林 和男
 ムッシュー・ルフェーブル:鈴木 周
 ジョセフ・ブケー:橋元聖地

 平日なので、8割の入りでしょうか。
 この日、全国の他の公演はほぼソールドアウトで、劇団四季の発売力には驚いてしまいます。
 ロビーにずらりと並ぶ全国のポスターを見ても、ディズニーのアニメものばかりで、とても観劇意欲が沸きません。

 劇団四季はスターシステムを取っていないので、誰がその日に出演するかも分かりません(と思います)。
 そのため、スター歌手は東宝などに移ってしまいました。
 もう一度、ファントム:山口祐一郎、ラウル:石丸幹二、といったメンバーで聴いてみたいものです。

 本日のファントム役の髙井 治さんはファーストキャストのようで、ドスの効いた声でした。
 どういう方か、高いプログラムを買ってみましたが、出身県とか、音楽歴とか、何も書かれていない。
 徹底的に役者の個性を消し去ろうとする劇団四季の体質が(ポル・ポトのようで)、僕は怖かったです。

 伴奏は録音で、「ミュージカルはどうせ録音だろう?」とオペラファンに馬鹿にされたことがあり、「それは劇団四季だけ!」と、ミュージカルを貶めた浅利慶太を恨んだこともあります。

 海外公演も通いまして、1995年6月8日に見たロンドン公演のレベルが低いのに驚きました。
 しかし、1997年4月17日に見たバーゼル(スイス)の公演は素晴らしかった。
 演出家の才能の問題でしょうか?
 このようなハイレベルの公演を見ると、山口祐一郎さんが出ない劇団四季など見る気もせず、今日に至っておりました。