四日市市民オペラ 《蝶々夫人》
2016年11月5日(日)2:00PM 四日市市民会館 第1ホール

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 四日市市民オペラ《蝶々夫人》
 2016年11月5日(日)2:00PM
 四日市市民会館 第1ホール

 総監督:矢野 洵子
 指揮:竹本泰蔵
 演出:たかべしげこ

 蝶々夫人:大久保 幽香
 ケイト :山口 光子
 スズキ :加藤 ヤス子
 ピンカートン:蔵田 雅之
 シャープレス:東川 文治
 ゴロー  :遠山 貴之
 伯父ボンゾ:藤井 由幸
 管弦楽:四日市交響楽団。

 四日市市民オペラは総監督の矢野洵子さんが中心となって、3年に一度公演を行っているそうです。
 僕は2004年の《ラ・ボエーム》2010年の《アイーダ》を見たことがあり、特に《アイーダ》には感心しました。

 指揮の竹本泰蔵さんは確か名フィルのヴィオラ奏者でしたが、1977年のカラヤン・コンクール・ジャパンに第2位入賞。
 名古屋から世界に通用する才能が現れた、と喜んだものです。
 しかし、今ではあまり名前を聞かなくなってしまいました。
 今日の指揮は良かったと思いました。

 名フィルコンサートマスターの日比浩一さんをコンサートマスターに招いたオーケストラは善戦かと思いました。
 ミスもありましたが、管楽器の首席奏者は目立ってしまい気の毒だと思いました。
 良い演奏をしていれば、聞き流されてしまうんですね。

 たかべさんの演出はオーストドックスなものでしたが、名古屋二期会の岩田演出に較べ、喜びや怒りなど、演技のスケールが小さいような気がしました。

 蝶々夫人の大久保 幽香さんは、かつては名古屋二期会のホープでしたが、今では四日市市民オペラを主に活動しておられるようです。
 高い音もよく出て、立派な蝶々さんだと思いました。

 スズキの加藤 ヤス子さんも良かったけれど、名古屋二期会の石原まりあさんとは感情の幅が狭すぎるでしょう。