四日市市民オペラ 《アイーダ》
2010年11月27日(日) 6:00PM 四日市市文化会館

「REVIEW10」に戻る  ホームページへ
  
 
 四日市市民オペラが《アイーダ》を上演するとのことで、その心意気に打たれ、また市民オペラでどれくらいの《アイーダ》が出来るのか、加藤利幸さんのラダメスも聴いてみたいし、いろいろあって四日市まで行って参りました。

 僕は2004年11月28日(日)に《ラ・ボエーム》を見に行ったことがあって、会場の写真はそちらのレポートをご覧下さい。

 四日市までは近鉄特急で30分くらい。
 本日は快晴で、鈴鹿山脈が夕陽に美しく輝いていました。

 四日市市民オペラ 《アイーダ》
 2010年11月27日(日) 6:00PM
 四日市市文化会館 第1ホール

 総監督:矢野洵子
 指揮:竹本泰蔵 演出:たかべしげこ

 アイーダ:大久保幽香
 アムネリス:三輪陽子
 ラダメス:加藤利幸
 アモナズロ:東川史治
 ランフィス:伊藤貴之
 エジプト王:藤井由幸
 巫女:山口光子
 伝令:小井美樹

 合唱:第8回四日市市民オペラ合唱団
     四日市シンフォニックコーラス
     混声合唱団カンタービレくわな
     精義・男声合唱団有志
     東員ひばり合唱団

 管弦楽:四日市交響楽団
 客演コンサートマスター:日比浩一
 (名古屋フィルハーモニー交響楽団コンサートマスター)
 バレエ:石井アカデミー・ド・バレエ
 バンダ:四日市吹奏楽団


 この公演は予想を遙かに上回る、素晴らしい公演でした。
 何より感心したのはたかべしげこさんの演出。
 この人は一人芝居が有名だと思うけれど、プログラムによれば名古屋音楽大学教授。

 凱旋の場は絢爛たるエジプト絵巻。
 美しい舞台衣装をまとったコーラスが並ぶ中を、次々と軍隊が凱旋し、左右に並んだアイーダトランペットが行進曲を吹き鳴らす。
 この場面に必要なものがすべて揃い、市民オペラのレベルを遙かに超えたグランドオペラに、ただただ感心しました。
 10月25日の簡素なキエフ・オペラより、満足度は高かったです (^_^) 。

 アイーダの大久保幽香さんは、3幕のソロ、アモナズロとの二重唱、ラダメスとの二重唱と、聴かせどころが続き、大変だろうと思いましたが、大健闘。

 ラダメスの加藤利幸さんもドラマティックに歌い上げていました。
 プロフィールに《サルタンバンク》アンドレ少尉も書かれていたし、関西経済界からのリサイタル依頼が急増中とのこと。
 隣の桑名市出身だそうです。

 ランフィスの伊藤貴之さんは熱田文化小劇場《トスカ》のアンジェロッティで、掛け持ちですか。
 人気者ですね。
 エジプト国王の藤井由幸さんは東京大学卒業の社長さんらしいんですが、この人の歌詞(日本語上演)が一番聞き取りやすかったですね。

 竹本泰蔵さん指揮する四日市交響楽団は、細かいミスはあったけれど、ドラマティックに盛り上がり、大いに満足しました。

 11月13日、14日の藤沢市民オペラといい、アマチュアのオペラ公演のレベルは高いなあと感心しています。
 
 
「REVIEW10」に戻る  ホームページへ