オペラ 《トスカ》ハイライト~ 笛田博昭さん降板
2010年11月24日(水)6:30PM 熱田文化小劇場

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 11月18日の宗次ホールのリサイタルで、途中からまったく声の出なくなってしまった笛田博昭さん。
 今日の舞台に出演できるのか心配しておりましたが、熱田文化小劇場の玄関に、「本日のカヴァラドッシは体調不良により、笛田博昭にかわり、上本訓久が出演させて頂きます」と掲示されていました。

 もしもの時はスポレッタ役の中井亮一さん(藤原歌劇団《タンクレディ》に出演)が代役を務めるのか?と予想していたのですが、リリッックテノールとドラマティックテノールは違うのでしょうね。


オペラの魅力vol14 ~オペラ《トスカ》ハイライト~
2010年11月24日(水)6:30PM 熱田文化小劇場

   トスカ:杉山和代
   カヴァラドッシ:上本訓久
   スカルピア男爵:岡本茂朗
   アンジェロッティ:伊藤貴之
   スポレッタ:中井亮一
   サグレスターノ:西元佑

   構成・演出:岡本茂朗
   ピアノ:石山英明
   エウロリリカ合唱団

 カヴァラドッシの上本訓久(うえもとのりひさ)さんは、11月18日(木)のコンサートで笛田さんの声が出なくなってから急遽手配された方でしょう。
 後に御本人にお聞きしたところでは、上本さんは笛田さんのお友達で、笛田さんから直接頼まれたそうです。

 今日の観客は笛田さん目当てですから、その中で良く引き受けていただいたと有り難く思います。
 救いの神ですね。
 過去に経験があるのでしょうか、短い準備期間でちゃんとカヴァラドッシになっておられました。
 
 トスカ役の杉山和代さんは少し声量が物足りないでしょうか?
 しかし、この役を演じきるのは大変なことでしょう。

 その点、スカルピアの岡本さんは声量十分で、飛ばしておられました。
 でも、あまり悪い人には見えませんでしたね。
 好色なスカルピアらしく、もっと激しくトスカに襲いかかればいいのに (^_^; 。

 皆さん頑張っておられましたが、登場人物全体的に演技が薄いような印象です。
 どうしたらこの段取りの壁を突き破って、その役柄に成り切ることが出来るのでしょうか?
 いつも不思議に思います。

 舞台は奥に壁と階段のある、このグループとしては気合いの入った立派なもの。
 経済的に大丈夫でしょうか?
 トスカが飛び降りる高い台も作られており、トスカが無事にカーテンコールに現れたときはホッとしました (^_^) 。

 僕は2009年1月に、《トスカ》の舞台をローマに訪ねたことがあり、簡素な舞台装置でも脳内補完はバッチリです。
 そうそう、トスカのドレスが第2幕と第3幕で変わっていたのはおかしい。
 ファルネーゼ宮殿から聖天使城に急ぐトスカに、着替える場所も時間もないはずでしょう?

 この《トスカ》は12月7日(火)にも公演が予定されており、それまでに笛田さんの声は戻るのでしょうか?
 チケットは買ってあります。
 
 
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