東京都交響楽団 豊田公演 オーケストラ・キャラバン 2023年9月27日(水)6:45PM 豊田市コンサートホール 指揮:ローレンス・レネス ヴァイオリン:服部百音 |
![]() 東京都交響楽団 豊田公演 2023年9月27日(水)6:45PM 豊田市コンサートホール 指揮:ローレンス・レネス ヴァイオリン:服部百音 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 ブラームス:交響曲第4番ホ短調 体調不良のために8月26日(土)のリサイタル(宗次ホール)をキャンセルした服部百音さん。 もう回復されたのでしょうか? あらかじめ豊田市コンサートホールに電話して、「予定に変更はありません」と確認して出かけました。 緑色のドレスで現れた百音さんは、歩き方が慎重にゆっくり。 まだ体調回復期なのでしょうか? しかし、その演奏は素晴らしいものでした。 弓にかけた圧力はグァルネリウスが壊れるのか心配になるくらい濃密。 全身をしならせての熱演で、何よりも音楽のスケールが大きい。 この曲についてこれ以上の演奏を聴くことは無いでしょう。 演奏を終えた百音さんは指揮者に抱きしめられ、コンサートマスター(山本友重)に抱きついておられました。 会場の拍手に応える百音さんは、涙を拭っていたように見えました。 ソロアンコールはクライスラーの『レシタティーヴォとスケルツォ』より『スケルツォ』という曲で、これが超絶技巧のオンパレード。 アンコールはこうでなくては。 アンコールに百音さんはスタスタと登場し、体調は大丈夫のようです。 指揮のローレンス・レネスはマルタ系オランダ人。 交響曲第4番は力感に溢れた演奏で、2月19日に聴いたフルシャ指揮のN響よりずっと気に入りました。 アンコールは定番の『ハンガリー舞曲第1番』でしたが、盛り上がりました。 ブラームスがヴァイオリン協奏曲や交響曲第2番を作曲したペルチャッハはこちら。 彼が住んだペンションは今では駐車場になっているそうですから、貴重な写真かと思います。 交響曲第4番を作曲したミュルツツーシュラークの記念館はこちら。 *服部克久さんの『僕の音楽畑にようこそ』という自伝(?)を読んでいたら……。 服部百音さんのお父さんは服部隆之さん(真田丸)。 隆之さんのお父さんが服部克久さんで、そのお父さんが服部良一さん(「東京ブギウギ」や「青い山脈」)。 10月から始まる新しいNHK朝ドラ『ブギウギ』(音楽:服部隆之)の主人公、笠置シヅ子さんと良一さんが1950年にアメリカ公演をしたときに、通訳を兼ねて面倒を見てくれたのがジャニー喜多川とメリー喜多川。 姉弟は日本に移住し、しばらく服部家に入り浸りとなりました。 『僕の音楽畑にようこそ』には「僕や妹たちはすっかり彼らと友達になった」と書かれているけれど、克久さんの弟服部吉次さん(78)はこの時期にジャニー喜多川に100回程度の性的被害を受けていたわけですね。 |