プッチーニ《トスカ》 セントラル愛知交響楽団 オペラハイライトシリーズVol.1 2024年6月9日(日)3:00PM 愛知県芸術劇場 コンサートホール |
![]() セントラル愛知交響楽団 オペラハイライトシリーズVol.1 プッチーニ《トスカ》 2024年6月9日(日)3:00PM 愛知県芸術劇場 コンサートホール 指 揮:角田鋼亮(音楽監督) 構成・演出:宮本益光 トスカ:木下美穂子 カヴァラドッシ:福井敬 スカルピア男爵:今井俊輔 前半は《トスカ》のハイライト。 原語上演・衣装・照明・字幕付 日本トップクラスのメンバーによる、小道具、衣装と演技が付いたコンサートオペラ形式。 舞台の前面がステージ、後ろにオーケストラ。 パイプオルガンの前にスクリーンが降りて、画面が投影される。 この時点でパイプオルガンが使われないことが分かって、チョットがっかり。 第1幕の画面は実際のサンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会みたいでした。 なんか宮本益光さんの演出が上手くいっていないような気がしました。 意図は分かるのですが……。 スカルピア刺殺の場では、スカルピアの服を脱がせて、トスカは狂ったように服を刺し、その間にスカルピアは退場。 トスカは服に小天使像を捧げました。 仕方が無いとは思うものの、ゲッソリしましたね。 トスカが飛び降りる場面は名案だったと思いますが、スカルピアの亡霊は出さない方が良かったですね。 種明かしになってしまうから。 後半はオペラアリア曲。 プッチーニ:「交響曲奇想曲」 木下美穂子:プッチーニ:歌劇「ジャンニ・スキッキ」より“私のお父さん” 今井俊輔:レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」より“プロローグ” マスカーニ:「カヴァレリア・ルスティカーナ」 福井敬:プッチーニ:歌劇「トゥーランドット」より“誰も寝てはならぬ” 歌劇「道化師」より“プロローグ”は2007年10月6日(土)4:00PMに聴いた関西歌劇団の加藤勉さんの迫力に、椅子から落ちそうになるほど驚きました。 もう一度聴くことが出来る機会があったのですが、コロナで中止になってしまい、痛恨の極みです。 福井さんの“誰も寝てはならぬ”は以前にも書いたのですが、「エンター・ザ・ミュージック」の“3大テノール”(福井、村上、笛田)でのお話。 福井さんは藤岡さんの「今までに一番びっくりしたことは?」という質問に次のように答えました。 それは1996年7月7日(日)の愛知県芸術劇場大ホールにおける公演。 第1幕の最後、トゥーランドットの名を歌い上げて、カラフは求愛の銅鑼を打ち鳴らします。 1発2発と打ち鳴らす毎に、民衆たちが恐怖におののきます。 そして……最後の3発目を打ったとき、バチの先が外れてしまった(@_@)。 外れたバチの先は静止した合唱団の足元をころころ転がって、何とオーケストラピットの中に落ちてしまいました。 転がっていくバチをすべての観客が見て、ピットに落ちるのを知っているのに、セカンドヴァイオリンのHさんはそれを知らずに演奏し続けている。 ちょっと不思議な世界でした。 結局バチは奏者の間に落ちまして、われわれ観客はホッといたしまして、Hさんはビックリしていました (^_^) 。 懐かしい思い出です。 アンコールはまさか『乾杯の歌』ではあるまいなと思っていたら、『乾杯の歌』でした。 次回の「オペラハイライトシリーズ」は《椿姫》(10月6日)なので、その予告編でしょうか? 演出の宮本さんまで歌い始めたのは嬉しいビックリで、盛り上がりました。。 |