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《ミス・サイゴン》 ロイヤル・ドルリー・レイン劇場 1997年12月30日(火)7:45PM ENGINEER:RAUL ARANAS KIM:MAYA BARREDO CHRIS:SCOTT ANSON JOHN:LLOYD KING ELLEN:JACINTA WHYTE THUY:JO JO LA CERNA 僕は《ミス・サイゴン》が大好きで、東京にも新幹線で通ったものだ。 本場ロンドンの《ミス・サイゴン》を見たのは一昨年だったが、たがが緩んだ締まりのない舞台でがっかりしてしまった。 今回の旅行は日数も少ないので、どうするかはちょっと悩んだんだが、もう日本では見ることの出来ない演目だし、何より好きなんだな (^_^) 。 《JCS》第一部終了後に劇場を移動し(5分くらい)、キムがトゥイを射殺した直後からの観劇となった。 《ミス・サイゴン》なら空いているかとも思ったんだが、少なくともストール席は満席 (@o@)。 不安を持ちながら臨んだ今回の舞台は、一昨年とは別物のようにしっかりした舞台になっていて、大変に嬉しかった。 しかしながら、みんな声が小さい。 これは一階後ろという僕の席(二階席に大きく覆われている)のためかもしれないし、PAの関係かもしれないんだが、たいへん不満。 『ブイ・ドイ』なんか園岡さんに歌っていただきたかった。 MAYA BARREDO は二人いるキム役の2番目。 がんばっていたが、あまり泣けなかったな。 エンジニアがタムを持ち上げながら『A PASSPORT IN MY HAND』とか歌うところ、欧米の人は必ず笑うね。 子供がパスポート、という発想がそれほど面白いんだろうか? タムといえば、東洋人の子供が演じていたんだが、考えてみればこれはおかしい。 タムはクリスに生き写しでなければいけないんだから、金髪の子供が演じるべきだ。 それでこそ、ブイドイだろう。 あと気になったのは客席の反応。 深刻な場面でもクスクス忍び笑いが聞こえてきて、ロンドンの観客にとってはしょせん遠い東洋の話なんじゃないかな? ベトナム戦争の当事国でボートピープルも多いNYの舞台の方が、ずっと切実に感じられて、僕は感激しましたね。 |