前へ ホームページへ 紀行目次へ 次へ サウンド・オブ・ミュージック |
『ドレミの歌』の撮影地を映画の順番で回ってみました。 マリアと子供達は、トラップ邸を出てハイキングに出かけます。 まずは「モーツアルト小橋」。 この小橋は「モーツアルト広場」に近く、ザルツブルクの街の外れにあります。 ザルツァッハ川を越えるまでホーエンザルツブルク城塞は見えず、この橋を撮影地に選んだ人は、ザルツブルクにかなり詳しい人だったと思われます。 次に一行は「ドーム前広場」を横切ります。 ドーム前広場にはザルツブルク音楽祭《イェーダーマン》を観劇するための坐席が組み立てられており、映画とは大分イメージが違いました。
次にマリアと子供達が訪れるのは「馬洗い場」。 今では「H.v.カラヤン広場」と名付けられています。 この広場は「ザルツブルク祝祭劇場」の横にあり、かつてカラヤンは公演が終わると下の写真のドアから抜け出し、アニフの自宅まで車をすっ飛ばしたそうです。
そして「大学広場」の「グリュンマルクト」。 ゲトライデガッセと祝祭劇場の間にあり、毎日青空市場が開かれています。 木之下晃さんの「永遠のサウンド・オブ・ミュージック」には、ここでマリア・フォン・トラップ夫人が画面に出ている、と書かれていますが、これは間違いのようです。 2008年6月23日、「浦安のナカムラ アキラ」さんから次のようなコメントをいただきました。 今回サイトを拝見しておりましたら、マリアと子供たちが露天で果物を選んでいるとき、「本物のマリアが映っているという木之下さんの記述は間違い」と書かれていました が、確かにマリアさんは映っています。下の子がトマトを道路に落とす前に、遠景に白いチロル衣装を着たマリアさんが近づいたり遠のいたりしています。この映像はなぜかDVDでは見えないのですが、VHSテープの映像でははっきりわかります。 木之下さんの書かれているとおり、大学広場の露天のシーンで本物のマリアさんが出演しているのは間違いありません。
ここからマリアと子供達はザルツブルグの街を離れ、登山列車でシャフベルクに登ります。 そして、いよいよ『ドレミの歌』が始まります。 シャフベルク登山は一日仕事なので今回はパス。 1993年8月13日の旅行記をお読み下さい。 彼等がザルツブルクに戻ってくるのは、メンヒスベルクの丘にある展望台。 下の写真の丘の上にある白い建物がメンヒスベルクの「近代美術館」です。 かつてこの場所には「カフェ・ヴィンクラー」がありました。 ここから見るザルツブルクの街並みは、観光写真の定番です。
マリアと子供達が歌った階段を上ると、そこにあるのは「カフェ・ヴィンクラー」ではなく「麻将・Mahjong」。 外から見たところでは、普通のカフェでしたが、ザルツブルク最高の展望台は中国資本のものになったようです。 |