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アンスフェルデンから聖フローリアン教会までは田舎道を走って10キロほどでしょうか。 聖フローリアン教会前でタクシーを降ります。 タクシーのメーターは倒してなかったんですが、リンツからのタクシー代は40ユーロ。 1ユーロ165円のユーロ高が懐に痛いです。 数ヶ月後にユーロが暴落したことは皆さま御存知の通りです。
1837年6月に12歳で父親を失ったブルックナーは、この教会の聖歌隊に預けられます。 そして1840年、16歳でリンツの師範学校に進学します。 1845年、21歳のブルックナーは聖フローリアン教会の助教師となります。 1856年、31歳でリンツ大聖堂のオルガニストに就任し、この地を離れました。
受付でガイドツアーの申し込みをして、「時間があるから教会を見てきたらいいよ」とのアドバイスに従い付属教会に入ってみました。
振り返ると1774年にフランツ・クサヴァー・クリンスマンによって製作されたオルガンが聳えています。 白く輝き、華麗な装飾がされた実に美しい大オルガンです。 かつてブルックナー自身が演奏した「ブルックナーオルガン」です。 このオルガンの下の石床にブルックナーの墓標があることは帰ってから知りました。 無念です。
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