ホームページ 気まぐれ紀行03 1)加納 2)上有知 3)郡上八幡 4)関市 |
◎関市 (7/6) 加納(岐阜市)、上有知(美濃市)、郡上八幡と回れば、岐阜市と美濃市の間にある関市には、どうしても行っておきたいところです。 折しも、関市にある岐阜県博物館で「美濃源氏土岐一族の世界」という展示が開かれているというチャンスに恵まれ、関市に行って来ました。 明治4年に岐阜県が設置されてから昭和46年11月でちょうど100年目を迎えるにあたり、百年公園と博物館が建設されました。 この博物館は実に巨大でありまして、恐竜や岩石などの展示がされていますが、印象としてはバブリー。 多分赤字だと思うし、遠足の生徒でも来なければ、職員は退屈でたまらないでしょう。
「美濃源氏土岐一族の世界」はその一角で展示がされていました。 主催は「美濃源氏フォーラム」という団体ですが、これは大変に充実した展示でした。 土岐氏は鎌倉時代から南北朝時代、室町時代に、美濃を中心に活躍し、「土岐絶えなば足利絶ゆべし」と言われる程の勢力を持っていました。 家系図を見ると100人くらいの名前が書かれていて、誰が誰だか分からないんですが (^_^ゞ、最後は斎藤道三に国を盗られてしまったようです。 ◇関鍛冶伝承館 刃物の町・関を代表する施設で、刀鍛冶の歴史、匠の技の解説とビデオ、そして関の孫六(兼元)を始めとする名人の名刀が展示されています。
◇吉田観音(きったかんのん)/新長谷寺(しんちょうこくじ)。 鎌倉時代に創建された寺で、以後、時の権力者に保護されてきました。 国重文の十一面観音や本堂、阿弥陀堂、三重塔など文化財の宝庫で、「美濃の法隆寺」とも呼ばれています。 山門を入ったところでお坊さんが出てきまして、寺内撮影禁止なんだそうです。 このあたり、禅宗は厳しいようです。 隣にある曼荼羅(まんだら)庭園は撮影可。 三重塔を背景にした芸術写真 (^_^ゞ を撮ってきました。
◇関善光寺(宗休寺(そうきゅうじ) 本堂に「日本唯一の卍形をした戒壇(かいだん)巡り」と書かれていたので、入ってみました。 しかし、地下へ入ると真っ暗で何も見えません。 僕は閉所恐怖症なので、すぐに逃げ出しました。 入口のお坊さんに「暗いところは苦手で‥‥」と言ったら、「戒壇巡りは暗いものなんです」と言われました(以下参照)。 お坊さんもあまりの無知さにビックリしたでしょうが、それでも入場料の200円を返してくれました (^_^;。
※戒壇めぐり 本堂地下は真(まこと)の闇で、この暗黒の世界を静かに進みゆくことにより、これまでの自分自身を省みて、積み重ねた罪障を取り除くための精神修養の道場であります。 本堂の本尊下にある真っ暗な通路を手探りでたどり、本尊真下にある「極楽のお錠前」と呼ばれる鍵に触れることで本尊との仏縁が深まり、極楽往生が約束されます。 ◇円空の墓 円空は美濃に生まれ、全国を巡り歩き、美濃で生涯を閉じました。 生誕の地といわれる羽島市の中観音堂は、母の鎮魂を願って造像した十一面観音立像を祀るため、円空自身が建立したといわれています。 晩年、円空は関市池尻に弥勒寺を再興し、この寺の住職として定住しました。 弥勒寺跡の裏山に「円空の墓」がひっそりと建っていました。
「円空の墓」の近くに「関市円空館」があるというパンフレットを見つけたので、行ってみました。 そうしたら、まだ開館準備中なんだそうです (@o@) 。 内部は見せていただけましたが、台はあっても仏像が無いんですよね。
元禄8年7月13日、円空(64歳)は弥勒寺近くの長良川河畔に穴を掘り、多くの村人が悲しんで見守る中、念仏を唱えつつ土に埋もれ、入定(にゅうじょう)を果たしました。 この「円空入定塚」は藤棚の下にあるのですが、彼は「藤が咲く間は、この土中に生きていると思ってほしい」と言い残して世を去ったということです。
一千年の歴史を持つと言われる小瀬鵜飼は、岐阜、犬山の鵜飼と並んで有名で、毎年5月11日〜10月15日の間、毎晩行われています。 |