太宰治『津軽』 落ち穂拾い 2013年5月6日(月・祝)
8)小泊 龍神様 横野たばこ店

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 小説『津軽』では、運動場で再会した太宰とタケは龍神様の桜を見に行くのですが、この時も近所の奥さん達が「この人、きっとスパイだ」などとささやきながら付いてきたそうです。

 2006年8月に小泊を訪ねたときに龍神様に案内してもらったのですが、そこは宅地分譲したような広い敷地になっており、どうしてこのようなことになってしまったのか、ぜひ知りたいと思っていました。

2006年8月の龍神様  
  
 
 記念館も閉館時間になって、雨は降り続いています。
 そこでタクシーを呼んでもらい、バスの出発時間まで小泊の街を廻ってみることにしました。
 運転手さん(小泊で会った二人目の人)に龍神様のことを聞いてみました。

 金木町嘉瀬には2人の有名人がいます。
 一人は演歌歌手の吉幾三。
 もう一人は、かつて東京都知事選挙や大阪府知事選挙、最近では夕張市長選挙などに立候補した羽柴誠三秀吉。

 彼は五所川原で建設業を営んでおり、龍神様のあたりの土地を宅地として開発し、分譲したのだそうです。
 その時に龍神様も建て直したのだそうですが、彼はお稲荷様を信仰(?)しており、稲荷神社に似た建物が建ってしまったそうです。
 分譲した土地は売れなかったそうです。

 そういえば、2006年には羽柴氏が建てた小田川城にも寄ってみたのでした。

 2006年には存在した越野金物店は、今では人手に渡っていました。
 太宰が最初に尋ねた「筋向ひの煙草屋」には『太宰治が立ち寄った横野たばこ店』という大きい掲示があり、情報を発信しようという意欲がお店から溢れています。

 店に入って奥様からいろいろ教えていただきました。
 このような方がおられることは、まことに有り難いことです。
 僕は何も買っていないのにコピー資料までいただいて、こんな事をしていたら店が赤字になるのではと心配です (^_^ゞ。
 昔の龍神様の写真も見せていただきました。

かつての越野金物店 太宰治が立ち寄った横野たばこ店
情報発信意欲が、ありがたい 昔の龍神様
 
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