《ルドルフ 〜 ザ・ラスト・キス》
  2008年5月18日(日)0:30PM 帝国劇場

「REVIEW08」に戻る  ホームページへ
 
 
 僕は宮本亜門さんが苦手で、《ルドルフ》も行く気はなかったのですが、やはりハプスブルグ家に対する義理のようなものを感じて (^_^ゞ、行ってしまいました。

 マイヤーリンクの教会ハイリゲン・クロイツにあるマリーのお墓、そしてカプツィーナー教会にあるルドルフの棺は訪れたことがありますからね。

 このミュージカルは将来的にウィーンで上演予定があるようです。

      《ルドルフ 〜 ザ・ラスト・キス》
  2008年5月18日(日)0:30PM 帝国劇場

  原作 フレデリック・モートン著「A Nervous Splendor」
  音楽 フランク・ワイルドホーン
  演出 宮本亜門

  オーストリア皇太子 ルドルフ:井上芳雄
  男爵令嬢 マリー・ヴェッツェラ:笹本玲奈
  皇太子妃スティファニー:知念里奈
  ラリッシュ(マリーの友人):香寿たつき
  オーストリア皇帝 フランツ・ヨーゼフ:壌 晴彦
  ヨハン・ファイファー(人形師):浦井健治
  ツェップス(ウィーン日報編集者):畠中 洋
  プロイセン皇太子 ウィルヘルム:岸 祐二
  英国皇太子 エドワー:ド新納慎也
  オーストリア首相 ターフェ:岡 幸二郎
  ブラット・フィッシュ(御者):三谷六九

 エピソードの羅列でストーリーにしまりのない、出来の悪いミュージカルかと思いました。
 「月刊ミュージカル」のインタビューで宮本亜門さんは「ウィーンの方々から、どう変えてくれてもいいと言われました」と語っているので、出来の悪さは宮本さんに大きな責任があるのでしょう。

 《エリザベート》《レ・ミゼラブル》《ウェストサイドストーリー》《ルートヴィッヒU》など、どこかで見たような場面が出てきましたが、これは宮本さんのファンサービスなのでしょうね。

 ワイルドホーンの音楽はあまり印象に残りませんでした。
 一幕最後のマリーの曲は良い曲だったと思いましたが、メロディーが思い出せません (^_^ゞ。
 ルドルフの井上さんは熱唱していましたが、何だかお気の毒でした。
 声量では岡幸二郎さんが圧倒的でした。

 副題が「ザ・ラスト・キス」となっていますが、原作は「A Nervous Splendor(神経質な輝き?)」だそうで、どこからこの副題が来たのでしょう?
 花園の (@o@) マイヤーリンクになったらマリーはすぐ射殺されて、「ザ・ラスト・キス」なんてありませんでしたよ。
 《エリザベート》のルドルフはトート閣下に「ザ・ラスト・キス」をされて、頭を撃ち抜かれましたけれどね。

 それから「ブラット・フィッシュ」はおかしいでしょう。
 「Bratfisch」は「ブラートフィッシュ」で、間に「・」が入るのはどう考えても変ですね。
 この人は死ぬまでマイヤーリンクの秘密を守り続けたそうです。
 
 
「REVIEW08」に戻る  ホームページへ