藤原歌劇団創立75周年記念公演 《ラ・ジョコンダ》全4幕
2009年2月1日(日)15:00開演 東京文化会館大ホール

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 METライブビューイング《つばめ》を途中退場して、12時30分発の『のぞみ』に乗って、東京文化会館の藤原歌劇団《ラ・ジョコンダ》に向かいました。

 2003年9月14日の首都オペラ公演で恐れ入った《ラ・ジョコンダ》ですが、笛田博昭さんが主演されるのなら、行かないわけにはいきません。

 先週に続いて、本日も富士山は雲一つ無い快晴で、オペラも見たいが写真も撮りたい。
 と思っても、身は一つですからね (^_^ゞ。

 富士山は東京まで見えていました。

    藤原歌劇団創立75周年記念公演
 アミルカーレ・ポンキエッリ 《ラ・ジョコンダ》全4幕
    2009年2月1日(日)3:00PM
      東京文化会館 大ホール

      指揮:菊池彦典  演出:岩田達宗
   ジョコンダ(ヴェネツィアの歌姫):下原千恵子
     エンツォ(ジェノヴァの貴族):笛田博昭
           バルナバ(密偵):牧野正人
      ラウラ(アルヴィーゼの妻):森山京子
       アルヴィーゼ(司法長官):党 主税
   チェーカ(ジョコンダの盲目の母):二渡加津子

     管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
     合唱:藤原歌劇団合唱部
     バレエ:スターダンサーズ・バレエ団

 バルナバはジョコンダを愛しているが、ジョコンダはバルナバが嫌い。
 ジョコンダはエンツォを愛しているが、エンツォはジョコンダが嫌い。
 エンツォはラウラを愛していてラウラもエンツォを愛しているが、彼女にはアルヴィーゼという夫がいる。

 ストーリーは複雑と言うより支離滅裂で、呆れることの連続。
 これではとても登場人物に感情移入できません。

 ジョコンダは盲目の母親の面倒を見ている健気な娘だと思うのですが、エンツォはひどい男です。
 サントゥッツァみたいな役柄でしょうか。
 また、盲目の母親に対する障害者虐待の場面もあり、好感が持てないオペラです。

 ポンキエリの音楽は悪くないと思うのですが、これでは売れっ子演出家の岩田達宗さんもどうしようもない感じです。

 僕は笛田博昭さんのファンですから、とても冷静には聴いていられません。
 彼が東京のオペラファンにどのように受け入れられるか心配で心配で。

 一幕は出番が少なく、第二幕は突然『空と海』の大アリア。
 無事に歌い終わったときは本当にホッとしました (^_^; 。
 
 その後は僕も落ち着きまして、第3幕、第4幕は笛田さんの美声を楽しむ余裕も出来てきました (^_^) 。
 カーテンコールであちこちから「ブラヴォー!」が飛んでいたので、良かったのではないでしょうか。

 《ラ・ジョコンダ》といえばバレエ音楽『時の踊り』が有名です。
 首都オペラ公演ではこの場面がなかったような記憶ですが、アルヴィーゼが妻を殺した後の舞踏会の音楽だったとは、あまりのミスマッチに驚きました (@o@)。
  
 
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