名古屋フィルハーモニー交響楽団第372回定期演奏会
2010年9月4日(土)4:00PM 愛知芸術劇場コンサートホール

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 名古屋フィルハーモニー交響楽団第372回定期演奏会
 名古屋/マーラー生誕150年記念プログラム

    2010年9月4日(土)4:00PM
    愛知県芸術劇場コンサートホール

   指揮:ティエリー・フィッシャー
   独奏:植村太郎*

 斉木由美:二つの素描 -独奏ヴァイオリンとオーケストラのために* 〈委嘱新作世界初演〉

 マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調

 昔、名古屋青少年交響楽団の演奏会を見に行ったら、第1バイオリンの最後列でコンサートマスターのようにふんぞり返って演奏している子供がいて、これが若き日の植村太郎さん。

 菊里高校音楽科から桐朋学園大学へ進み、2005年、第74回日本音楽コンクール第1位。
 今はドイツに住み、名古屋フィルハーモニー交響楽団客演コンサートマスター。
 そして今回はソリストと、植村太郎さんは「名古屋の樫本大進」でしょうか。

 斉木由美さんの新作はいかにも現代音楽らしい作品で(15分)、残念ながらほとんど印象に残っていません。

 ティエリー・フィッシャーが「マーラーの5番」を指揮すれば素晴らしい演奏になることは分かり切ったことでしたが、それにしても凄まじいばかりの名演でした。
 フィッシャー&名フィルにとっても、一つの金字塔と言えるでしょう。
 この指揮者とこのオーケストラが名古屋にいることを、僕は誇りに思います。
 ぜひCDにしていただきたいと思います。

 クラリネットが暴走した2009年9月12日の『田園』以来、フィッシャーがカーテンコールで奏者を立たせることはありませんでした。
 しかし本日のカーテンコールでは、ホルンの1番 → トランペットの1番 → トロンボーンの1番 → ティンパニー → ハープの順で立たせていました。
 金管楽器と打楽器の曲なんですね (^_^; 。

 僕は1991年8月7日に「交響曲第5番」が作曲されたヴェルター湖畔マイヤーニッヒの作曲小屋を訪れたことがあります。
 同じヴェルター湖畔でも、北岸のペルチャッハ(ブラームス交響曲第2番)とは異なり、マイヤーニッヒ(現地の人はマイヤーニックと言っていました)は静かな村で、その山の中の作曲小屋でこのような華々しい曲が作曲されたのは不思議な気がします。
 マイヤーニッヒから眺めるヴェルター湖は静かな湖で、第4楽章「アダージェット」にはぴったりの風景でした。

 僕はアッター湖畔シュタインバッハの作曲小屋にも行ったことがあり、残る作曲小屋は「大地の歌」などが作曲されたトブラッハ。
 いつか行ける日があるのでしょうか?
 
 
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