びわ湖ホール 《アイーダ》 2011年3月6日(日)2:00PM

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 今日はユジャ・ワンのピアノコンサートが電気文化会館でありまして、僕はチラシを見てすぐにチケットを買ったのですが、気が付くとびわ湖ホールの《アイーダ》とダブルブッキングしておりました (^_^; 。
 ユジャ・ワンか《アイーダ》か、しばし悩みましたが、結局《アイーダ》を選びました。

 ユジャ・ワンは再来日もあるだろうしテレビ放映もあるでしょう。
 びわ湖ホールの粟国演出といえば恐れ入った《トゥーランドット》の印象も生々しくて心配だけれども、《アイーダ》はこれ一回ですからね。

    びわ湖ホール 《アイーダ》
 2011年3月6日(日)2:00PM びわ湖ホール

    指揮:沼尻竜典
    演出:粟國 淳

    アイーダ:横山恵子
    ラダメス:福井 敬
    アムネリス:清水華澄
    アモナズロ:堀内康雄
    ランフィス:小鉄和広
    エジプト国王:斉木健詞
    伝令:二塚直紀
    巫子:中嶋康子
    バレエ:谷桃子バレエ団
    合唱:びわ湖ホール声楽アンサンブル、
       二期会合唱団
    管弦楽:京都市交響楽団

 幕が開いて、大きな5本の柱が立った舞台装置にまず安心。
 《トゥーランドット》は「モダンタイムズ」でしたからね。
 その後も正統的な演出で、細かいところにも気配りがある。
 「凱旋行進曲」の場面など、ランフィス、エジプト王、アムネリスの入場が音楽とピタリと合って、バレエのレベルも高く、そしてラダメスの登場と、「正しい凱旋行進曲を見せていただいた」と感心しました。

 僕は粟国さんの演出に失望することが多かったのですが、愛知トリエンナーレの《ホフマン物語》そして今回と、最近は気に入った演出が続いています。
 朝日新聞によれば、《ホフマン物語》の豪華な装置はスロベニア共和国のマリボール劇場に、粟国さんの演出付きで輸出されるそうです。

 今日の僕の席は4階最前列。
 絶壁で高所恐怖症の僕には怖ろしい席でしたが、舞台からの声がよく聞こえてくる。
 福井さんなんか、先日のしらかわホールよりもこちらの方が良く聞こえるくらい。
 不思議なので劇場関係者に訊いてみたのですが、人工的な操作はしていないそうです。
 どの方も立派な声で、ヴェルディのメロディーも美しく、『声の饗宴』を楽しませていただきました。

 沼尻竜典さん指揮する京都市交響楽団も、ドラマチックでレベルの高い演奏をしていたと思います。

 3月20日(日)、21日(月・祝)には神奈川県民ホールでの公演が予定されており、ぜひお薦めしたいと思います。
 今日のびわ湖ホールははほぼ満席でした。

※ 愛知オペラさんから、以下のコメントを頂きました。

 6日は藤原のルチアに行ったため、アイーダは行けなかったのですが、びわ湖の主催公演は、いつも、マイクで拾った声を3、4階に向けて飛ばしているそうです。「劇場関係者」の方はご存知でないのか、知っていながら認めなかったのか、どちらかでは。

 確かにプログラムに「音響:小野隆浩」と書かれいますので、この方が音響機器的な仕事をしておられるのでしょう。
 

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