豊田市コンサートホール 《蝶々夫人》 二宮咲子
2011年4月24日(日)3:00PM

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 プッチーニゆかりのトッレ・デル・ラーゴで、毎年夏に開かれる伝統のプッチーニフェスティバル。
 2011年夏にはオペラ歌手岡村喬生さんが日本文化を踏襲し改訂した新国際版《蝶々夫人》が上演されます。
 主役の蝶々さんを演じるのは岡崎市出身のソプラノ 二宮咲子さん。
 安城東高校(合唱部無し)から国立音大卒。
 本日は三河のプリマドンナの晴れ姿を見ようと、豊田市コンサートホールはほぼ満席でした。

 オペラコンチェルタンテ:演奏会形式によるオペラ・コンサート
  プッチーニ作曲《蝶々夫人》
  2011年4月24日(日)3:00PM
  豊田市コンサートホール

 音楽監督・演出・ピアノ:甚目裕夫
 蝶々夫人:二宮咲子
 ピンカートン:小山陽二郎
 シャープレス:リン・チャンガン
 スズキ::牧野真由美 
 ケイト/アンナ・マリア・ユール
 
*当初出演を予定されていた、サンマルコ楽団(ヴァイオリン2名・クラリネット・アコーディオン・コントラバスの楽団)は来日せず、甚目裕夫さんのピアノ伴奏による演奏会となりました。

 二宮咲子さんは2008年3月16日《運命の力》を聴いてから、良いソプラノだと思って通っております。

 ネット検索しておりましたら、2004年10月30日(土)にティアラこうとうで上演された、岡村喬生さんによる日本誤認改訂版《蝶々さん》のDVDが発売されておりまして、さっそく購入しました。

 この岡村版が今年のプッチーニフェスティバルで上演されるのでしょうし、本日の上演も岡村版に準拠しているようです。
 
 本日の公演はハイライト上演、ピアノ伴奏ということもあって、すべてに薄味。
 残念ながらあまり泣けない舞台でした。

 納得できないのでMETライブビューイングのパトリシア・ラセットの映像を見てみました。
 そうすると、『ある晴れた日に』だけを較べても、歌詞に対するリアクションと言いましょうか、演技の情報量が違うんですね。
 他にも《蝶々夫人》の映像は多数販売されていますので参考にされて、演技を深めてプッチーニフェスティバルに臨んでいただきたいものだと思いました。

 プログラムによりますと、甚目裕夫(はだめひろお)さんは庄内映画村の音楽プロデューサーをしておられるそうでビックリ。
 庄内映画村なら昨年行ってきたばかりではありませんか (@o@)。

 背景画(白黒の映像)を書かれた平野克己さんは映画『おくりびと』の題字を書かれた方だそうで、改めて「どこにでも行っておくものだなあ」と思いましたことです (^_^) 。
 

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