ニュー・オペラシアター神戸 《ラ・ボエーム》
 2012年2月18日(土)4:00PM 尼崎アルカイックホール

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 本日は名フィルの定期演奏会でしたが、指揮の小泉和裕さんソリストのパク・ヘユンさん、いずれも前回聴いたときにあまり感心しなかったので、チケットを放棄して《ラ・ボエーム》を見に尼崎まで遠征してきました。

 ニュー・オペラシアター神戸 《ラ・ボエーム》
 2012年2月18日(土)4:00PM 尼崎アルカイックホール

 指揮:牧村邦彦  演出:直井研二

 ミ ミ:吉田早夜華     ロドルフォ:千代崎元昭
 マルチェッロ:伊藤 正  ムゼッタ:苅田夏子
 ショナール:萩原次己   コッリーネ:西田昭広

 管弦楽:ザ・カレッジ・オペラハウス管弦楽団

 今回の公演は平成21年度佐川吉男受賞記念公演。
 受賞対象となった《蝶々夫人》には、いたく感銘を受けたものです。
 今回の指揮者と演出家とは《蝶々夫人》と同じです。

 指揮の牧村さんは、日本で一番多くオペラを振っている指揮者ではないでしょうか。

 直井さんの演出はオーストドックスなものでしたが、細やかな配慮が胸を打ちます。
 オーストドックスな演出で感動させるのは、奇をてらった演出よりずっと難しいと思います。
 オーストドックスな演出ですきま風が吹いている舞台を見たことは、何度もありますからね。

 キャストは男性優位。
 特にロドルフォの千代崎さんの張りのある美声には驚きました。

 プログラムによれば、千代崎元昭さんは京都大学卒業。
 ミラノ・スカラ座、ベルリン・ドイツオペラ、ヴェローナ野外歌劇場のオーディションに合格。
 約20年間イタリアを中心に、ヨーロッパ各地の歌劇場に出演する。
 現在、東京二期会会員。大阪市在住。 だそうです。

 関西歌劇団《トロヴァトーレ》で聴いた清原邦仁さんといい、関西には素晴らしいテノールがいるのですね。

 ミミの吉田さんは後半が良かったでしょうか。

 このような舞台を見せていただくと、プッチーニの美しい音楽が胸に迫って、素直に感動することが出来ます。

 そうそう、2階は一割程度の入りでゆったりと楽しんできましたが、これほどの舞台をもったいないことだと思いました。