新田ユリ 《ペール・ギュント》物語バージョン
2012年7月22日(日)1:45PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名古屋シンフォニア管弦楽団第61回定期演奏会

 2012年7月22日(日)1:45PM
 愛知県芸術劇場 コンサートホール

 指揮:新田 ユリ
 ナレーター:末吉利行

 ニルセン:序曲『ヘリオス』
 《ペール・ギュント》抜粋
 (物語バージョン・ナレーション付き)
 シベリウス:交響曲第5番

 北欧音楽のスペシャリストとして知られる新田 ユリさんのコンサートに行ってきました。
 名古屋シンフォニア管弦楽団は創立30年という歴史のあるアマチュアオーケストラでしたが、レベルは高いと見ました。
 
 新田ユリさんは、国立音楽大学卒業。桐朋学園大学ディプロマコース指揮科入学。
 指揮を尾高忠明、小澤征爾、秋山和慶、小松一彦各氏に師事。
 1990年第40回ブザンソン国際青年指揮者コンクールファイナリスト。
 2000年秋より1年間文化庁芸術家在外研修員としてフィンランドに派遣され、音楽監督オスモ・ヴァンスカ氏のもとラハティ交響楽団で研修。
 日本においてもフィンランドを初めとする北欧5カ国の作品の演奏に力を注ぎ、その叙情的な感性は高く評価されている。
 国立音楽大学非常勤講師、同志社女子大学音楽科嘱託講師、響宴会員。
 日本シベリウス協会理事・事務局長。

 女流指揮者では先日聴いた三ツ橋敬子さんが期待外れだったので、新田さんにも不安がありました。
 しかし、そのナイーブで細やかな指揮は素晴らしかった。
 今まで聴いた女性指揮者で、いや女性でなくても、最高レベルの方かと思いました。

 《ペール・ギュント》抜粋は、愛知県立芸大教授の末吉利行さんのナレーション付きの「物語バージョン」。
 グリーグはイプセン作の詩劇《ペール・ギュント》(全5幕)に26曲の付随音楽を作曲し、その中から11曲が演奏されました。

 名古屋シンフォニア管弦楽団は創立30年の老舗で、レベルの高い演奏を聴かせていただきました。

 アンコールはシベリウス作曲の『アンダンテ・フェスティーヴォ』という静かな美しい弦楽合奏でした。
 でも、最後にティンパニが鳴った (@o@) ような気がします。

 こちらがグリーグの住んだ「トロルハウゲン」
 こちらがシベリウスの住んだ「アイノラ」です。