第89回市民会館名曲シリーズ〈シェレンベルガーのグレイト〉
ハンスイェルク・シェレンベルガー・マルギット=アナ・シュース&名フィル
2024年1月25日(木)6:45PM 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

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 第89回市民会館名曲シリーズ
 〈マイ・フェイヴァリッツⅣ/シェレンベルガーのグレイト〉
 2024年1月25日(木)6:45PM
 日本特殊陶業市民会館 フォレストホール(名古屋市民会館 大ホール)

 指揮,オーボエ*:ハンスイェルク・シェレンベルガー
 ハープ:マルギット=アナ・シュース*
 特別客演コンサートマスター:山本友重
 首席オーボエ:上品綾香(京都室内合奏団)

 モーツァルト:フルートとハープのための協奏曲ハ長調 K.299[オーボエとハープ版]*
 シューベルト:交響曲第8番ハ長調 D 944『グレイト』

 その昔、カラヤン指揮のブラームス交響曲第1番(ベルリンフィル)のレコードを聴いて、序奏最後のオーボエソロの美しさに痺れ上がってしまいました。
 そのオーボエがローター・コッホだったんですね(在団1957年~1991年)。

 シェレンベルガー(1948年~)がベルリンフィルに在団したのが1980年~2001年。
 カラヤンがベルリン・フィルの芸術監督と終身指揮者を辞任したのが1989年4月24日(同年7月16日死亡)。

 プロフィールを読んで、シェレンベルガーがベルリンフィルを退団したのが20年以上も前だったということに驚きました。
 2013年から2022年まで岡山フィルの首席指揮者だったということにも驚きました。

 フルートとハープのための協奏曲ではシェレンベルガーはオーボエに集中し、余り指揮をしませんでしたが、演奏はまとまっていました。
 きちっと練習をしたのでしょう。
 この曲のオーケストラにフルートは無くオーボエは2本。
 ソロと合わせてオーボエが3本で吹く部分が面白かったですね。
 ハープの音はよく聞こえました。

 ソロアンコールは シューマン:リーダークライスより第5曲「月夜」でした。

 メインの『グレイト』は細やかな表情付けの演奏で、大変感心しました。

 カーテンコールでシェレンベルガーは最初にオーボエの上品さんを起立させました。
 長いソロがありますからね。
 カラヤンの指揮でオーボエを吹いたシェレンベルガーの指揮でオーボエを吹くとは、上品さんにはプレッシャーがあったことでしょう。

 2008年8月のウィーン旅行で泊まった「ホリデイ・イン・ヴィエナ・シティ」のすぐそばに「シューベルトが死んだ家」があってびっくり。
 ここは2003年12月31日に見学したことがありますがシューベルトの兄の家だそうで、シューマンは1839年1月1日にこの家で「グレイト」の楽譜を見つけたのでしょうか?。
 
 シューベルトがベートーヴェンの隣に埋葬されたというヴェーリンガー墓地は2004年1月1日に訪れたのですが、門扉が閉まっていました。
 この墓地は2008年8月に再訪したのですが、すっかり公園化されて、彼らのお墓は隅に並べられていました。
 中央墓地のお墓は皆さまご存じでしょう。