中部フィルハーモニー交響楽団第95回定期演奏会 NAGOYAマチネ・シリーズ1
「イタリアオペラと古の旋律」 《椿姫》演奏会形式
2024年12月5日(木)2:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 中部フィルハーモニー交響楽団第95回定期演奏会
 NAGOYAマチネ・シリーズ1 「イタリアオペラと古の旋律」
 2024年12月5日(木)2:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指揮 田中 祐子

 ソプラノ 伊藤 晴
 テノール 笛田 博昭
 バリトン 上江 隼人
 合唱 NUAハルモニア合唱団有志

 ヴェルディ:歌劇《運命の力》序曲
 レスピーギ:「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲
 ヴェルディ:歌劇《椿姫》より(演奏会形式ハイライト)

 笛田博昭さん78回目のレポートです。
 このメンバーで平日のマチネとは、もったいないような気がしました。

 第1ヴァイオリンは5プルット。
 やはり昨日の愛知室内オーケストラの4プルットに較べると音に膨らみがあります。
 《運命の力》序曲はキビキビとした、元気の良い演奏でした。

 「リュートのための古風な舞曲とアリア」第3組曲といえば、大学に入学して下宿用にステレオを買いに出かけた電気屋さんで、爽やかな弦楽合奏が流れていました。
 余りの美しさに僕は本屋さんに飛んでいき、「FMファン」を調べてその曲がレスピーギの「リュートのための古代舞曲とアリア第3組曲」というイ・ムジチ合奏団のレコードだと分かったわけです。
 もう何十年も前の話ですが、鮮烈な思い出です。

 本日の曲目としては、プログラム的に合わないような気がしました。
 演奏としてはイ・ムジチ合奏団のような透明性には及ばないように感じました。

 後半は《椿姫》演奏会形式のハイライト。譜面台無し。
 僕はこのオペラは苦手ですが、オペラ公演の少ない名古屋で贅沢は言っていられません。

 聴かせどころを並べたのですが、やはりハイライトでは盛り上がりに欠けるようです。
 伊藤 晴さんのヴィオレッタは一生懸命歌っておられるのですが、僕としてはしっくりきませんでした。
 ジェルモンとの二重唱がこのオペラのクライマックスだと思うのですが、あまり気の毒にならないとかね。
 2018年10月14日に藤沢市民会館で聴いた中村恵理さんには感心した記憶があります。

 笛田博昭さんは絶好調。
 上江隼人さんは来年2月8日に《ファルスタッフ》を歌われる予定です。
 僕は《ファルスタッフ》も苦手なのね (^_^;。

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