ウィーンミュージカル 《エリザベート》 (4)
◇ 最後のダンス/皇后は光輝かねばならない/私は私だけのもの
 
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 ◇シーン7 シェーンブルン宮殿・舞踏の間。
 
 
 
 『彼女は合わない』

 舞台には大きなオーケストリオン(自動オルガン)が、幕に描かれている。

 ゾフィー皇太后とマックス(エリーザベトの父親)が、オーケストリオンに開いた回転ドアから出入りして『彼女はここには合わない』と歌う。

 オーケストリオンの幕が持ち上がると、その後ろは宮殿のきらめくホールに踊る人々がいる。


 『最後のダンス』

 舞踏会のクライマックスでトートが現れると、エリザベートとトート以外の人は動きが止まる。

 この止まった時間の中で『最後のダンスは私のもの』と歌うトートは、いやがるエリーザベトを抱きしめたり突き飛ばしたり、ものすごく格好いい(^_^)。


◇シーン8 ラクセンブルク宮殿・エリーザベトの居間。

 ラクセンブルク宮殿(1996年) (2008年)は、ウィーンの郊外にあり、フランツ・ヨーゼフとエリザベートが新婚生活を送った館。
 後にルドルフ皇太子もこの館で生まれている。

 イギリス式庭園は広大なもので、乗馬好きのエリザベートにとっては絶好の住まいかと思われたが、彼女を待っていたのは規則に縛られたハプスブルク家の生活だった。
 
ラクセンブルク宮殿(2008年) イギリス式庭園(1996年)


 『皇后は光輝かねばならない』

 結婚数日後の朝早く、ゾフィー皇太后が突然やって来る。
 エリザベートは寝巻姿というか、下着姿というか (^_^;。
 ゾフィーは『皇后は光輝かねばならない』とエリザベートのお后教育をしたいわけだ。

 あまりの厳しさにエリザベートはフランツ・ヨーゼフに助けを求める。
 しかし『僕はいつでも君の味方だけれど、もし君が母の忠告を素直に聞いてくれるなら、我々二人にとってさらに良いことになるんだよ』と、ゾフィーの言うことを聞くよう言われてしまう。

 『つまりあなたは、私を針のむしろの上に置いておくのね』とこの結婚に絶望するエリザベート。


 『私は私だけのもの』

 やがて背景は、山水画の滝のような抽象的な画面になって、ここで歌われるのがエリザベート一番の聴かせ所『私は私だけのもの』。

 『 私は従順にはならない、飼い馴らされたり躾けられたりしない。 私は慎ましくならない、好かれたり騙されたりもしない。私はあなたの所有物じゃない。私は私だけのもの』

 寝巻姿のまま歌うエリザベートを乗せた台が徐々にせり上がり、クライマックスとなる。

 ライブCDの後ろの写真だね。
 
 
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