プラハ国立歌劇場  《トスカ》  ノルマ・ファンティーニ
2011年10月10日(月・祝)5:00PM 愛知県芸術劇場大ホール

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 10月9日(日)は立山黒部アルペンルートの最高所である室堂に泊まりました。
 天候にも恵まれ、満月に近い月まで出て、バシバシ写真を撮ってきました。

 10日(月・祝)は早く室堂を出発し、富山経由で5時開演の《トスカ》に向かいました。
 早い時間なのに観光客が多く、これなら日本経済の先行きも明るいのではないか、と思いました (^_^) 。
 
みくりが池と立山連峰 (ほぼ)満月と雄山


 僕は2004年のゴールデンウィークに「プラハ駆け足旅行」をしたことがあります。
 プラハにはスタヴォフスケー劇場国民劇場国立オペラ劇場と3つのオペラハウスがありました。
 しかし、たびたび来日する「プラハ国立歌劇場」なる名称のオペラ団が、この3つのオペラハウスのどれなのか、分かりにくいことが多いんです。
 今回の来日劇場は国立オペラ劇場のようです。
 

   プラハ国立歌劇場  《トスカ》
 2011年10月10日(月・祝)5:00PM
   愛知県芸術劇場大ホール

  指揮:ジョルジュ・クローチ
  演出:マルティン・オタヴァ

  トスカ:ノルマ・ファンティーニ
  カヴァラドッシ:エマニュエル・ディ・ヴィッラローザ
  スカルピア:ミケランジェロ・カヴァルカンティ

 舞台装置は簡素なものでした。
 それはいいんですが、実際のサンタンドレア・デッラ・ヴァッレ教会に較べると、装置が薄汚いのは気に入りませんでした。

 マルティン・オタヴァの演出は、まったく普通に正統的なもの。
 このような演出だと、公演の成功は演じる歌手の歌唱力と演技力にかかってきます。
 その意味で、ノルマ・ファンティーニのトスカは素晴らしいものでした。
 舞台姿も美しかった。
 彼女は来年、新国立劇場で《トスカ》を歌うそうです。

 カヴァラドッシはなかなか良かったです。
 スカルピアは、この役には声が軽かったでしょうか。

 ジョルジュ・クローチの指揮は迫力はあるが、流れに欠ける感じ。
 見ていると彼は音楽を点で振っている。
 サイトウ・メソッドでしょうか。

 僕はこういう中欧圏のオペラ巡業は値段が安いので大好きです (^_^) 。
 二期会や藤原歌劇団も東京での公演を終えた後、このような旅公演を出来ないものでしょうか?
 
 
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