指揮:寺岡清高 セントラル愛知交響楽団第134回定期演奏会
マーラー:交響詩『巨人』(ハンブルク稿)
2014年6月13日(金)6:45PM しらかわホール

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 名フィルの4月定期はシベリウス:ヴァイオリン協奏曲(1903年オリジナル版)。
 5月定期はマーラー『巨人』の現行版+「花の章」でした。
 そして本日のセントラル愛知交響楽団は、シベリウス:ヴァイオリン協奏曲現行版、『巨人』のハンブルク稿という大変興味深い組み合わせとなっています。

 以前に読んだ新聞記事によれば、セントラル愛知交響楽団の年間収入(2012年度)は日本オーケストラ連盟の正会員25楽団の中で最下位の2億6千万円。
 そのような苦しい経済状況で、積極的なプログラムに挑戦していただき、応援しなくてはと思っています。
 ちなみに、年間収入第一位はNHK交響楽団の30億円だそうです。

 セントラル愛知交響楽団第134回定期演奏会
 2014年6月13日(金)6:45PM しらかわホール

 指揮:寺岡清高
 ヴァイオリン:チャン・ユジン

 シベリウス:ヴァイオリン協奏曲
 マーラー:交響詩『巨人』(ハンブルク稿)
 
 平日なので、後半の『巨人』だけを聴くことができました。
 前半のソリスト、チャン・ユジンさんは2013年3月30日に行われた第4回 宗次エンジェル・ヴァイオリンコンクールの優勝者で、1697年製ストラディヴァリ「レインヴィル」を2年間貸与されています。
 2014年3月29日に開かれた「宗次エンジェル・受賞者ガラコンサート」を聴いたことがあります。

 さて、後半の交響詩『巨人』(ハンブルク稿)
 ハンブルク稿と現行版の大きな特徴は、第一に「交響詩」であること。
 第二に第2楽章に「花の章」が入り、各楽章に標題が付いていること。
 
 第1楽章:「春、そして終わることなく」
 第2楽章:「ブルーミネ」花の章
 第3楽章:「帆をいっぱいに張って」
 第4楽章:「座礁!」カイロ風の葬送行進曲
 第5楽章:「地獄から」

 指揮の寺岡清高さんは大阪交響楽団常任指揮者。ウィーン在住。
 2012年6月28日に聴いた中部フィルハーモニー交響楽団第5回名古屋定期演奏会はあまり気に入りませんでしたが、本日の演奏はとても良かったと思います。
 693席の中ホールで聴くマーラーは迫力があり、「ハンブルク稿」も魅力的な作品かと思いました。
 フィナーレでホルンの起立はありませんでした。