フィッシャー&スクリデ 名フィル第432回定期演奏会
 2016年7月23日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名フィル第432回定期演奏会
 2016年7月23日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:ティエリー・フィッシャー(名誉客演指揮者)
 ヴァイオリン:バイバ・スクリデ

 ハイドン:交響曲第2番ハ長調
 プロコフィエフ:ヴァイオリン協奏曲第2番ト短調
 ラフマニノフ:交響曲第2番ホ短調

 バイバ・スクリデは1981年、ラトヴィアの首都リガの音楽家一家に生まれた。
 5歳からヴァイオリンを学び、1995年彼女が14歳のときドイツのロストクの音楽院に移り、ペトル・ムンテアヌ教授に師事。
 2001年エリザベート王妃国際音楽コンクールで優勝し、国際的ヴァイオリニストとしてのキャリアが始まった。

 プロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番は大好きですが、スクリデは少し音量が足りないような気がしました。
 まあ僕の席は3階の後ろですからね。
 管楽器のピッツィカート風の伴奏の上に独奏ヴァイオリンが美しいメロディーを歌い上げる第2楽章は、フィッシャーのオーケストラコントロールが見事だと思いました。

 ラフマニノフの交響曲第2番は、今までにも2010年12月17日の尾高忠明&名フィル2011年11月9日のアシュケナージ&シドニー交響楽団などの名演を聴いてきました。

 僕はフィッシャーとアシュケナージは背格好も音楽も、とても似ていると思っています。
 今回も名演になるだろうと期待していたのですが、期待どおりの素晴らしい演奏になって満足です。

 カーテンコールで立たされたのは第3楽章の美しいソロを吹いたクラリネットのボルショスさん。
 あれは2009年9月12日(土)、フィッシャーの「ベートーヴェン・チクルス」の『田園』で試用期間だったボルショスさんがどこか違う世界に飛んで行ってしまったんです。

 彼は舞台裏でフィッシャーに謝っていたと聞きましたが、僕は「これではオーディション落第だな」と思ったものです。
 そのボルショスさんがクラリネットの首席として、フィッシャーの指示で喝采を受けている。
 長く聴いているといろいろなことがあるなあと、しみじみとした感慨を持ちました。

 ビードリッツキーさんがティンパニーを叩いていたのが嬉しかったですね。
 フルートの大谷加奈さんが居なかったのが心配です。

 愛知県芸術劇場の前にある「オアシス20」では、多くの人がベンチに座っていました。
 本日配信開始となった「ポケモンGO」をしているのでしょうか?
 「鶴舞(つるま)公園」(の噴水)が聖地なんだそうです。