名フィル第510回定期演奏会『アーノルド』 大井剛史
2023年3月11日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名フィル第510回定期演奏会『アーノルド』
 2023年3月11日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:大井剛史(指揮)
 ピアノ:フィリッポ・ゴリーニ

 ヒグドン:ブルー・カテドラル
 シューマン:序奏と協奏的アレグロ 作品134
 酒井健治:ピアノ協奏曲『キューブ』[委嘱新作・世界初演]
 アーノルド:交響曲第5番 作品74

 チラシの曲目を見て、さすがに今日はパスしようかと思ったのですが、あまりに天気が良いので散歩がてら行ってきました。
 観客の入りは5~6割、よく入った方だと思います。
 明日は名古屋ウィメンズマラソンが栄を走ります。
 3月13日からマスク着用のルールが緩和されるのですが、マスクでの鑑賞は今日が最後でしょうか?

 大井剛史さん(1974年生まれ)の名前は(演奏も)初めて聞きましたが、東京芸大、大学院修了。
 東北地方などのオーケストラを経て、東京佼成ウィンドオーケストラ正指揮者。
 本日のプログラムは分からない曲ばかりでしたが、すっきりした音楽作りかと思いました。

 アメリカの女性作曲家ジェニファー・ヒグドン(1962年生まれ)の「ブルー・カテドラル」は、メロディーが分かりませんでしたが、現代音楽にしては聴きやすい曲かと思いました。

 シューマンの「序奏と協奏的アレグロ」(1853年頃)はシューマンの精神病の症状が悪化していた時期に作曲された曲だそうです。
 これもメロディー不明で、締まりのない曲かと思いました。
 1853年、ブラームスがデュッセルドルフのシューマン夫妻を訪ねました。
 1854年、シューマンはライン川に身を投げました
       そしてボン郊外エンデニヒの病院に入院しました。
 1856年7月29日、シューマンは46歳の生涯を閉じました。
 遺体は2日後にボンの旧墓地に埋葬されました。
 ついでに、シューマンの生家はズヴィッカウ(あまり行く人はいないでしょう)の中心地にありました。

 酒井健治の「ピアノ協奏曲《キューブ》」【委嘱新作・世界初演】は不協和音の塊、まったくの現代音楽でした。
 この人は元名フィルコンポーザー・イン・レジデンスで、多くの曲を聴かされましたが、何も覚えていません。
 この曲も忘れてしまうでしょう。
 
 ピアノのフィリッポ・ゴリーニは1995年イタリア生まれ。
 ステージマナーが清々しい、性格が良さそうなピアニストでした。
 ソロアンコールはブラームス『7つの幻想曲 作品116より第3曲「カプリッチョ」ト短調』でした。
 チケット発売日には2021年第18回ショパン国際ピアノ・コンクールで第2位のアレクサンダー・ガジェヴがショパンの「アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズ」を演奏する予定でした。

 マルコム・アーノルド(1921~2006年)は映画「戦場にかける橋」の作曲家。
 「交響曲第5番」(1961年)は若くして亡くなった4人の友人に捧げられた曲。
 第1楽章はホフヌング音楽祭のホフヌング、第4楽章はホルンのデニス・ブレイン。
 不協和音の現代音楽ではないけれど、メロディーも分からない曲でした。

 本日のコンサートで、客演コンサートマスターの植村太郎さんが辞任されるそうです。
 植村さんは名古屋青少年オーケストラの子供の頃から知っているので、将来は名フィルのコンサートマスターかと思っていました。
 東京芸大の准教授ですか?
 名古屋青少年オーケストラといえば、チェロの中木健二さんも東京芸大の准教授ですね。

 話は変わって、僕は以前から演奏前の「会場には電波抑制装置が設置されていますので、携帯電話は使用できません」というアナウンスと「呼び出し音やアラームが鳴らないように電源を切ってください」というアナウンスの整合性にに悩んでいました。
 思い切って係のお姉さんに尋ねたところ「抑止装置が設置されているので、携帯の電源を切らなくても呼び出し音は鳴らない」ということが分かり、スッキリしました。