名フィル第529回定期演奏会 〈愛の喜びと哀しみ〉
指 揮:アントニ・ヴィット ヴァイオリン:森岡聡
2024年12月7日(土)4:00PM 愛知県芸術劇場コンサートホール

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 名フィル第529回定期演奏会
 〈愛の喜びと哀しみ〉

 2024年12月7日(土)4:00PM
 愛知県芸術劇場コンサートホール

 指 揮:アントニ・ヴィット
 ヴァイオリン:森岡聡(名フィル コンサートマスター)*
 コンサートマスター:荒井英治(首席客演コンサートマスター)

 シューマン:序曲『ヘルマンとドロテア』 作品136
 シューマン:ヴァイオリン協奏曲ニ短調*
 チャイコフスキー:幻想曲『フランチェスカ・ダ・リミニ』 作品32
 チャイコフスキー:幻想序曲『ロメオとジュリエット』

 シューマンの2曲は何がメロディーなのか、タラタラ流れていく感じ。
 ヴァイオリン協奏曲は初めて聴きましたが、1853年に作曲され、精神障害が進行している時期の作品です。
 シューマンは1854年2月27日にライン川に投身自殺を図りエンデニヒの療養所に入院することとなりました。

 森岡聡さんの演奏はソフトなもので、協奏曲のソリストとしてはスケール不足を感じました。
 ソロアンコールの『献呈幻想曲』(シューマン/松﨑国生)は歌曲集『ミルテの花』から森岡さんのために編曲された無伴奏の曲で、これは面白かった。

 後半のチャイコフスキーになっても僕としては盛り上がらず、プロムラミングに問題があるような気がします。
 コンサートの芯がないような。

  チャイコフスキーの家(クリン)  チャイコフスキーの墓 

 アントニ・ヴィットは1944年、ポーランドのクラクフ生まれ。
 何度か名フィルで聴いて(2022年6月11日など)良い指揮者だと思っていますので、来週の『第九』に期待しましょう。